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2018年10月 8日 (月)

最近のテンギル・トー

ゼアミdeワールド129回目の放送、日曜夕方に終りました。10日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。今回の放送曲の動画は、まず見つからないと思いますので、最初から諦めていました。耳馴染みの曲もある今日の一本は、テンギル・トーの最近のステージのようです。2005年とはメンバーがかなり変わっているようです。11分過ぎからチョールと口琴に始まる合奏、20分頃には口琴アンサンブルが出てきますが、最初と23分辺りに出てくる女性の叙情的なウルがやっぱり最高で、耳が釘付けです(笑)

Çelpez.tv:Kırgız Müzik Grubu:Tengir Too(Tanrı Dağları)Doğanın Sesleri-2-Antalya


キルギスタンの音楽の6回目です。今回は先月16日の放送でかけてなかったキングの「草原のキュ キルギスの器楽」の、笛と口琴をご紹介します。この盤は8曲目から18曲目までは、コムズ以外の楽器の独奏が入っておりまして、10~13曲目は、尺八に似た音色のチョールと、オカリナに似たチョポ・チョールの演奏が入っております。
まずチョールの演奏ですが、ゼアミブログで先に書きましたが、管楽器の口の構え=アンブシュアを映像で確認すると、まずチョールは尺八のような歌口が付いてなくて、おそらくただの筒状のようでした。チョールの先を上の犬歯辺りに当てて、口を半開きにして舌で息をコントロールして吹くようですので、イランのネイやバシコルトスタンのクライと同じ発音原理のように見えました。キング盤の録音は割と音が大人しめですが、オムルベク・サケエフの詫び寂びの吹奏が入っておりますので、3曲続けておかけしたいと思います。

まず10曲目は「牧童のメロディ」と言う曲です。伊藤広宜氏の解説には以下のようにありました。「最初は長い縦笛チョゴイノ・チョールの独奏。雄大なキルギスの自然を描写した曲。小川、風の音、高山の花、雪で覆われた山頂、放牧地、谷などのキルギスの自然の素晴らしさを賛美した牧童のメロディ」

<10 草原のキュ キルギスの器楽 ~Koychulardin Kongur Kuusu 3分7秒>

12曲目に飛んで、「女の哀歌」という曲になります。「親しい人、偉大な人の死への哀歌。葬儀の際、故人の功績を讃える歌を故人の妻や娘と共に歌う哀歌専門の女性がやってくる。本来歌がついているが、ここではメロディの演奏だけで、チョールならではの哀感がよく出ている。」

<12 草原のキュ キルギスの器楽 ~Koshok 1分43秒>

13曲目もチョールの独奏で、曲名は「ムラタルのメロディ」です。「女性に本来備わっている優しさ、美しさ、繊細さ、強さを表現した若い女性賛美の叙情歌。作曲者の名前をそのまま曲名にしたもの。」とのことです。

<13 草原のキュ キルギスの器楽 ~Murataalinin Kayriktar 1分27秒>

飛ばした11曲目は、土笛のチョポ・チョールの独奏で「愉快なメロディ」です。「自然と人生を楽しんでいる若者の心地よい気分を表現した曲。鳥のさえずり、鶴の声、木の葉の音を模倣した愉快な曲。」とのことです。

<11 草原のキュ キルギスの器楽 ~Vyesyolyi Naigrysh 1分34秒>

この盤の口琴の演奏は、14曲目のシルクロードという曲だけ16日にかけておりました。他に4曲入っておりますので、順にご紹介します。
15曲目は「民族の旋律 1」とありまして、ヌラック・アブドゥラフマノフの木製口琴オーズ・コムズ独奏です。「キルギスの自然の美しさ、人々の生活、また祖国の大地への愛を表現したもの。」

<15 草原のキュ キルギスの器楽 ~Eldik Kairiktar 1分36秒>

16曲目は「広大な谷」というタイトルで、バクトゥベク・シャテノフのコムズ独奏です。「澄んだ新鮮な風が、広くて美しいキルギスの谷を吹き抜ける様子を表現している。」

<16 草原のキュ キルギスの器楽 ~Ker Ozon 2分12秒>

17曲目は「民族の旋律 2」というタイトルで、オムルベク・サケエフのオーズ・コムズ独奏です。「キルギスの熱烈で、明解な独創的メロディを表現」

<17 草原のキュ キルギスの器楽 ~Eldik Kairiktar 1分40秒>

ラストの18曲目は「二つの旋律」という曲で、こちらは3人の奏者による口琴トリオです。口琴の演奏技術が高度に発達したキルギスでは、基本となる低音と倍音の旋律の高音が出せるので、「二つの旋律」とも呼ばれるそうで、それがそのまま曲名になっています。
シャテノフ、カンゲルディエヴァ、オロズベコヴァの3人によるオーズ・コムズの演奏で、この曲は3部からなっていて、第1部は女性たちが山のふもとで純真に遊ぶ風景を、第2部は速いテンポで山々の美しさを、第3部は女性の美しさと不思議さを表現。」

<18 草原のキュ キルギスの器楽 ~Kosh Kairik 2分30秒>

では最後に2弦の擦弦楽器クル・クヤクの独奏曲「馬の群れ」を聞きながら今回はお別れです。クル・クヤクは、16日に8曲目のBek Arstanをかけましたが、この楽器はカザフやウズベク西部カラカルパクのクル・コブズと同種の弓奏楽器です。「夏山の遊牧地の馬の群れのゆったりと静かな様子を描いたもの。馬の群れが軽快に駆け、その音が山に響き渡る情景を模写している。」

もし時間が余りましたら、8曲目のBek Arstanをおかけします。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<9 草原のキュ キルギスの器楽 ~Top Zhilki 3分13秒>

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