アチャラの踊りとハサンベグラ
金曜はできなかったので、土曜ですがアップしておきます。ミニ・グルジア・シリーズのラストですので。1本目の「アチャラの踊り」は、ルスタビの公演のオープニング演目でした。アチャラ地方はグルジア南西部の黒海沿岸にある地方で、男女の華やかな踊りは、あのステージの開幕の興奮を思い出させてくれます。1分前後から出てくる旋律は、大人気のトリオ・マンディリも歌っていました。2本目で、やはり1分辺りからです。
Ensemble Rustavi - dance Acharuli (part two)
Trio Mandili - Ajaruli (CD-album ENGURO is available on http://triomandili.com/buy_disc2.php)
グルジア男声合唱で屈指の名曲として知られるハサンベグラもルスタビのステージで聞けましたが、プログラムで初めて詩の内容を知りました。
「ロシア帝国とオスマン帝国との間に起きたクリミア戦争において、1854年にグリア地方で起きた、とある戦いを題材としている。グリア人はロシア側として戦ったが、敵の中にイスラームに改宗した兄弟分の男ハサンベグがおり、戦いの結果斬首されたハサンベグを「私」が埋めた」
という内容だそうです。その衝撃的な内容に驚きました。グルジア西部黒海沿岸のグリア地方に特徴的な、ヨーデルのような高音パート、クリマンチュリが暴れますが、これは詩の内容の何を意味しているのでしょうか。ロシアの大作曲家ストラヴィンスキーは、おそらくこのハサンベグラを聞いて、「人類の作った最高の音楽」と言ったそうですが、確かに彼の代表作「春の祭典」などを先取りしているようにも思います。
Ensemble Rustavi - KHASANBEGURA
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