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2018年11月19日 (月)

ルスタビ・アンサンブル

ゼアミdeワールド135回目の放送、日曜夕方に終りました。21日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。ルスタビの松山公演の日付を、放送では間違えて11月11日と言ってしまっておりました。訂正いたします。正確な発音に近いのは「ルスタヴィ」だと思いますが、最近日本では「ルスタビ」で広まっているので、今回はこの表記にしておきます。今週一週間ブログはグルジアで行きますので、各曲はまた後日探すことにしまして、首都トビリシでの長い映像を一本上げておきます。ゼアミブログには、コーカサスのカテゴリーで、昨年末と何年か前にもたくさん上げておりますので、宜しければご覧下さい。

Ensemble Rustavi - Great performance at Tbilisi Concert Hall


ウズベキスタンの音楽巡りの途中ですが、11月12日にグルジア(ジョージア)のルスタビの松山公演を見に行って来まして非常に素晴らしかったので、去年の末頃の放送でグルジア音楽は一通り回り、ルスタビの音源もかけましたが、先日会場で手に入れた男声合唱中心のルスタビの音源をご紹介したいと思います。かつてアメリカのNonesuchなどから音源がありましたが、この盤はおそらく最近のメンバーによる新録音ではないかと思います。 ステージでは華やかで美しい女性の踊りや、男性の勇壮でアクロバティックな剣の舞に目が奪われましたが、何よりもストラヴィンスキーが「人類の作った最高の音楽」と絶賛した男声合唱は、やはり圧倒的な迫力がありました。生で聞くことが出来て、大変に感激した次第です。終演後に歌い手を目の前で見ると、ものすごく体格が大きくてびっくりしました。まるで栃ノ心が11人いるようで、この身体だから出せる声なのだろうと思いました。バックの伴奏陣の演奏も素晴らしく、アコーディオンとカフカス・ドラムを軸に、弦楽器パンドゥリとチョングリ、縦笛サラムリの演奏など、どれも非常に素晴らしかったです。

まずはいかにもグルジアの男声合唱らしい一曲目のMravalzhamieriからどうぞ。

<1 Mravalzhamieri (Grdzeli Kakhuri) 5分>

2曲目には公演の曲目であるディダヴォイ・ナナが入っております。チョングリ伴奏でしっとりと歌われる悲しみを湛えた歌です。「チョングリよ、私とおまえの苦しみを歌おう。お前は何が出来る? 死を前にした私を、お前は助けることはできない。事態は悪く運んだ。なんと不幸なんだ! あらゆる痛みが私を襲う。」

<2 Didavoi Nana (Ase Chonguri) 3分12秒>

7曲目のChonguroも公演の曲目で、「チョングリよ」と訳されています。4弦のチョングリは3弦のパンドゥリより低音が豊かなので、サラムリとのトリオの際などにはベースを担当しているようです。この歌ではチョングリに対し、「ゆっくり、ゆっくりと、お前の甘い響きが私の心を喜びで満たすように」と呼び掛けています。

<7 Chonguro 4分8秒>

ヨーデルのような裏声パートのクリマンチュリが活躍する西部グリア地方のハッサンベグラも公演で聞けました。ロシアの大作曲家ストラヴィンスキーが「人類の作った最高の音楽」と形容したのは、この曲だったようです。

<24 Khasanbegura 3分10秒>

チャクルロも19番目の演目でしたが、CDではラストに入っています。ジョージア・ポリフォニーの傑作で1977年にNASAのボイジャーによって宇宙に送られた内の一曲だそうです。歌詞の内容は、敵の襲撃を前にして、死をも恐れず勇敢に戦う、グルジア人の愛国精神が遺憾なく描かれた曲とのことです。

<25 Chakrulo 5分15秒>

この盤には、サラムリ、パンドゥリ、チョングリの器楽トリオ演奏も入っておりますが、今回は同種の音源として新世界レコードから出ていた「シルクロード音楽の旅」からムツェム・スリと、もし時間が余れば、公演でも聞けたダブルリードのドゥドゥキと太鼓ドールによるミトゥルリも時間までおかけしたいと思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<20 ムツェム・スリ (グルジア) 1分31秒>
<21 ミトゥルリ (グルジア) 3分24秒>

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