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2018年11月30日 (金)

Tanavar、Saqiname-i-Bayat、Chargah

先日ないと思っていたユルチエヴァのオコラ盤の音源を見つけましたので、まとめて上げておきます。放送でかけてない曲も、おそらく全て上がっていると思います。youtubeに上がっているということは、この盤もそろそろ廃盤、あるいは既に廃盤ということでしょうか。

彼女の名前と同じモナージャトの次に入っているのは、Tanavarという曲です。いかにも西域的な快活なイメージで、また哀愁のある旋律で、これは日本人受けする曲調なのではと思います。

<2 Monajat Yultchieva / Ouzbekistan ~Tanavar 6分23秒>
Tanâvar


6曲目には同じTanavarという曲がありますが、器楽のみによる演奏で、ユルチエヴァの師匠のシャヴカット・ミルザエヴの父のモハンマド・ジャン・ミルザエヴによって1933年に書かれた舞踊曲だそうです。

<6 Monajat Yultchieva / Ouzbekistan ~Tanavar 4分16秒>
Tanâvar


リズミカルで親しみやすい9曲目のSaqiname-i-Bayatは、これも主要マカームのバヤートですが、ウズベクではブハラのナヴァーに基ずくようです。何よりペルシア語のサーキナーメの名に惹かれる曲です。サーキナーメとは、訳すと「酌人の書」となりますが、ここでの酒とは「イスラム神秘主義的な愛」のことを指します。

<9 Monajat Yultchieva / Ouzbekistan ~Saqiname-i-Bayat 3分41秒>
Saqinâme-î-Bayât


7曲目で演奏されているチャルガーは、フェルガナ・タシケント派のマカーム・チャルガーの第一部に当たり、詩は19世紀のコーカンドの王女ナディラが書いたそうです。

<7 Monajat Yultchieva / Ouzbekistan ~Chargah 9分27秒>
Chârgâh

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