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2018年12月 3日 (月)

Asie centrale - Traditions classique (Ocora)

ゼアミdeワールド137回目の放送、日曜夕方に終りました。5日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。放送では間違えてウズベクの7回目と言っていたようです。Bayat-e Shiraz Talqinchasiは音源がありました。Turgun Alimatovはセガーは見つかっていませんが、貴重な動画がありましたので、代わりに一本上げておきました。

ウズベキスタンの音楽の5回目になります。今回は、現代ウズベクの歌姫モナージャト・ユルチエヴァの、先週ご紹介しましたオコラのソロ盤より前に出ていました、同じくオコラからの2枚組「中央アジア 古典音楽の伝統」から、少し若い頃の歌唱と、彼女の先輩達の名演奏からご紹介して行きます。ゼアミHPに載せているこの盤の解説を読み上げてみます。

ウズベク~タジクの古典音楽の精華を2枚に集めた中央アジア音楽ファン必携盤。器楽独奏有り、歌有りで、演奏家や曲目の紹介も充実した解説も貴重。巨匠トゥルグン・アリマトフのタンブールに始まり、若手名歌手ユルチエヴァの歌が3曲、ユダヤ系のベテラン女性歌手バルノ・イシャコーヴァ、ブハラのアリ・ババハーノフ等々とウズベク各地の古典音楽の重鎮が並ぶ。タジクの方は音楽のゆったりとした印象自体はウズベクに近いが、こちらはペルシア系民族だけあってその如何にも中央アジア的なタンブール弾き語りにもルーミーの「葦笛の歌」などが飛び出す。演奏家は名歌手ジュラベク・ナビエフ他で、ユダヤ系のバルノ・イシャコーヴァはこちらにも名を連ねている。録音は1990~93年

まずは、2曲目のバヤーテ・シーラーズ・タルキンチャスィですが、スーフィーの儀礼でも歌われてきたというこの曲は、フェルガナ・タシケント派のKhalqiというレパートリーに属するそうです。アゼルバイジャンのバヤーテ・シーラーズを思い出しながら聞くと、類似点、相違点が聞こえてくるかと思います。ゆったりとしながら、少し間延びする部分があるように感じるのは、3+2+2+2という変拍子になっていることにあるようです。トルコのアクサクを思い出させるリズムです。演奏は歌がモナージャト・ユルチエヴァ、タンブールがトゥルグン・アリマトフ、枠太鼓ダイェラがR.ザキロフです。1922年生まれの巨匠トゥルグン・アリマトフと録音当時は若手のユルチエヴァの共演を聞ける貴重な録音です。

<1-2 Asie centrale - Traditions classiques ~Bayat-e Shiraz Talqinchasi 4分>
Munâjât Yulchieva


ユルチエヴァの歌唱は3曲入っていますが、時間の都合で3曲目のOlturghusiは飛ばしまして、4曲目にはFarghanacha Shahnazという曲が入っています。これも聞き覚えがある方は、アラブのシャーナーズを思い浮かべて聞いてみて下さい。3曲目、4曲目にはユルチエヴァとアンサンブルと書かれているだけですので、演奏者の詳細は不明ですが、2曲目のような小編成ではなく、少なくとも5,6人はいると思います。3曲目、4曲目共に、やはりフェルガナ・タシケントのスタイルですが、チャハール・マカームの一部ではないとのことです。

<1-4 Asie centrale - Traditions classiques ~Farghanacha Shahnaz 6分20秒>

1枚目には巨匠トゥルグン・アリマトフの独奏が2曲入っておりますので、今回2曲共かけておきます。この人はタンブール、ドタールと、タンブールを弓で弾くサトの名人で、ゆったりとくゆらせるような悠揚迫らぬ演奏には、ウズベク音楽の真髄があると思います。私が特に驚いたのが12曲目のタンブールによるSegahの演奏で、音色だけでなく装飾の付け方まで北インドのサロッドにとても似て聞こえますが、いかがでしょうか。アリマトフによると、トランスオクシアナのセガーは、イランのセガーとは関係がないそうです。日本の琵琶に似た表現もあります。まずこちらからどうぞ。

<1-12 Asie centrale - Traditions classiques ~Segah 6分12秒>
Turgun Alimatov - Rokhat - The Pleasure (Tanbur)


戻って11曲目はサトの即興演奏です。タンブールを立てて弓で弾く楽器で、このNalaという曲は、特定の旋律には基づいてないそうです。

<1-11 Asie centrale - Traditions classiques ~Nala 4分24秒>

では、最後に1枚目の1曲目Nowruz-e Ajamを時間まで聞きながら今回はお別れです。トゥルグン・アリマトフのサトとアリシェル・アリマトフのタンブールの二重奏です。ブハラのシャシュマカームの一つ、セガーの一部sho`baと名前は共有しているけど、やはり旋律的には無関係な、トゥルグン・アリマトフ作の一曲とのことです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<1-1 Asie centrale - Traditions classiques ~Nowruz-e Ajam 5分6秒>

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