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2018年12月19日 (水)

ブハラ アジアの音楽の十字路 ~イスラーム

16日の放送でかけましたスミソニアン・フォークウェイズのBukhara: Musical Crossroads of Asiaから、今日はイスラームの方の音源をご紹介します。

まずは祈りへの召喚の朗誦アザーンです。アザーンもイスラム圏の国によって節が少なからず違っています。ビクターJVCワールド・サウンズの一枚、「偉大なるクルアーン」はトルコの朗誦でしたが、この盤も見事なアザーンの四重唱から始まっていました。このアザーンをコーラン朗誦と間違える方もいたようですが、コーラン朗誦は独唱で、2曲目からです。コーランは、アラビア語ではクルアーンです。

<7 Bukhara: Musical Crossroads of Asia ~Azan 1分55秒>
Azan


続いてイスラム神秘主義(スーフィー)の方のナアトですが、パキスタンなどの宗教歌謡カッワーリでは、預言者ムハンマドへの賛歌として知られていますが、ブハラでも同じでした。神への賛歌をハムド、ムハンマド賛をナアト、スーフィー聖者賛がマンカバトでしたから、Dama Dam Mast Qalandarはマンカバトでしょう。

<8 Bukhara: Musical Crossroads of Asia ~Na't 3分21秒>
Na't


次のカランダルもスーフィーの歌で、wandering dervish(彷徨う托鉢僧)によって歌われてきたそうです。このタイトルもヌスラット・ファテ・アリ・ハーンなどのカッワーリでよく目にしますが、あのDama Dam Mast Qalandarという曲はアミール・フスローが詩を書いていて、スーフィー聖者Shahbaz Qalandarを讃える歌だったと思います。ですので、このブハラ版は特定の人名ではない、オリジナルのカランダルということになるでしょうか。

<12 Bukhara: Musical Crossroads of Asia ~Qalandar 4分6秒>
Qalandar


この盤の後半にユダヤ教とイスラム教の音源がまとめて入っていますが、イスラムのアザーンとナアトがまず入って、その後ユダヤ教の宗教歌3曲が続き、両方の神秘主義の歌がイスラム、ユダヤの順に入っていますが、曲順には編集者の意図が窺われます。

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