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2019年1月21日 (月)

Budaのシャシュマカーム

ゼアミdeワールド144回目の放送、日曜夕方に終りました。23日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。Mastaneh Ergashovaの見つかった動画は、何と一本だけでした。Jurabeg NabievもЖурабек Набиевで検索すれば結構あるようですので、また後日探してみます。

ウズベキスタンの音楽の9回目になります。今回はオコラの2枚組「中央アジア 古典音楽の伝統」にも入っていたシャシュマカームの二人の名歌手、女性歌手のマスターネー・エルガショヴァと男性歌手ジュラベグ・ナヴィエフの歌唱を、フランスのBudaから出ていた「タジキスタン~ウズベキスタン シャシュマカームの伝統 Tajikistan-Uzbekistan : Erudite Shash Maqam Tradition」から聞いて行きたいと思います。録音はオコラの2枚組が90~93年でしたが、このブダ盤もリリースがその後位でしたから、おそらく同じ頃の録音かと思います。最近の状況は変わってきているかも知れませんが、当時この二人は高度に洗練されたシャシュマカームの代表的な名歌手として知られていました。タールやラバーブを弾き語る写真が載っているマスターネー・エルガショヴァは、ふくよかで眉毛の繋がった姿からして、いかにも中央アジア的に見えます。この人はウズベク人ですが、テュルク系のウズベク語とペルシア系のタジク語の両方で歌っています。
この盤にはシャシュマカームのレパートリーから全8曲入っていますが、短い曲で5分、長いと13分を越えますので、今回は二人の歌唱の特徴がよく分かる5分前後の曲を選んでみました。伴奏楽器は、撥弦楽器のタンブール、ラバーブ、ドタール、枠太鼓のダイェラ、横笛のナイ、サントゥールや揚琴(ヤンチン)に似た打弦楽器のチャング、擦弦楽器のギチャクです。

長い一曲目を飛ばして、まずは2曲目のタルキン・チャハールガーという曲ですが、変拍子に聞こえる拍節のある部分で、旋法としてはイランのものと紛らわしいチャハルガーとありまして、これはシャシュマカームの一つであるドガーと関係があるそうです。シャシュマカームですが、ここで6つの名前を列記しておきます。ブズルク(Buzruk) - 「大旋法」の意。ラースト(Rost) - 「真の旋法」の意。ナヴァー(Navo) - 「旋律的旋法」の意。ドゥガーフ(Dugokh) - 「第2旋法」の意。セガーフ(Segokh) - 「第3旋法」の意。イラーク(Irok) - 「イラクの旋法」の意。となっております。ではタルキン・チャハールガーをどうぞ。

<2 Mastaneh Ergashova / Talqin Chaharga 6分28秒>

3曲目のノウルーズ・サバーというのはタイトルからしてイラン歴の正月関連と思われますが、長いので飛ばしまして、4曲目のニム・チュパニという曲に行きます。この曲はセガー・マカームに属し、タルキンチャの後で演奏されるそうです。これも6分ほどの曲です。

<4 Mastaneh Ergashova / Nim Chupani 6分6秒>

5曲目のウファル・サヴト・カランという曲は、リズミカルで旋律も素晴らしく一番受けそうな気がします。この曲もドガー・マカームに属するそうです。

<5 Mastaneh Ergashova / Ufar savt kalan 4分50秒>
Ufar savt kalan


6~8曲目はジュラベグ・ナビエフの歌唱になりますが、今回は6曲目のオシャーク・コーカンドだけおかけします。これもウズベク南東部の街、コーカンドのウッシャークかな、とすぐに推測出来るタイトルです。オシャークとは「恋に落ちる」という意味があるようです。この曲はラスト・マカームの中で演奏されるとのことです。

<6 Jurabeg Nabiev / Oshaq Kokand 6分57秒>
Журабек Набиев 13.01.2016.

違う曲ですが、最近の映像です。

では、最後にMastaneh Ergashovaの歌う13分を越えるSar Akhbarを時間まで聞きながら今回はお別れです。この曲はシャシュマカームのレパートリーとは関係がない5つのタラーナと呼ばれるライト・ソングからなっていて、詩も洗練されたペルシア古典詩ではないそうです。その内の2曲が13分の中で歌われています。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<1 Mastaneh Ergashova / Sar Akhbar 13分7秒>

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