カラカルパクの音楽レッスン風景
カラカルパクと言えば、一昔前までは神秘のベールに包まれた謎の国のようなイメージを持っていましたが、この国の音楽もyoutubeがかなりあって、調べてみてびっくりしました。伝統音楽とポップス、どちらも結構あります。伝統音楽の方で特に興味深く見たのが、今日の一本。ソ連時代には途絶えかけた吟遊詩人(英語ではバード)の伝統が、残り少ない名人によって若手に受け継がれていく場面です。師匠のガイラート・バクシー(本名ガイラート・オテムラートフ)がドゥタールと歌の稽古をつけていますが、終始口伝えで一節一節ドゥタールの稽古をしています。歌の方は、この女性は既にかなり上手いようですが、もっと上手くドゥタールで伴奏できるように、と師匠。
この映像を上げているフレデリック・レオタール(Frederic Leotar)氏は、ブダ盤の現地録音と製作を担当した民族音楽学者。冒頭で引用されている、干上がって行くアラル海の映像は、大分前に何かで見た記憶があります。バクシー(バード)の伝統は復活しても、アラル海が元通りになるのは難しいようです。
A Music Lesson
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