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2019年6月21日 (金)

Afghanistan Untouchedのカザフとトルクメン

今週は終活カフェの準備と本番があったので、ブログアップは2回になりました。今日はAfghanistan Untouched後半のカザフとトルクメンです。ディリ・トュイドゥクというのだけは、現物を見たことがないので、見てみたいものです。尺八やカヴァルを引き合いに出しましたが、ダブルトーンのカルグイ・トュイドゥクに一番似ているのは、バシコルトスタンのクライのように思います。弦楽器演奏はどちらも現在の本国のものよりは比較的地味で、これが古形ということかも知れません。

ソ連時代の1932年にカザフスタンの首都アルマトゥイから脱出したカザフ族も、やはりアフガニスタン北部に住んでいて、この盤にはドンブラの独奏と弾き語りが入っています。カザフスタンでは変化があっても、亡命者の演奏には30年代のまま変わってない面があるかも知れません。ロシアのバラライカのように左手の親指を上から巧みに使う独特なフィンガリングが見られるドンブラ独奏と、弾き語りの両方が入っています。

<11 Khandikhan / Kazakh Music: Dombra Pieces 1分20秒>



<12 Haji Birdali / Kokshetau 1分53秒>


やはりソ連を脱出してトルクメニスタンに近い北部に住んでいるトルクメン族の4曲は、ダブルリードと思われる管楽器のディリ・トュイドゥクと、尺八や東欧のカヴァルなどに近い音色のカルグイ・トュイドゥクの独奏で始まり、代表的な弦楽器のドゥタール弾き語りの吟遊詩人バフシーの音楽に移っていきます。独特な喉をひくつかせる歌唱の出てくるドゥタール弾き語りを聞かせるのは、バフシーの名をそのまま名乗る名人アフマド・バフシーです。

<13 Nur Mohamed / Turkmen Music: Two Dili-Tuiduk Pieces 2分26秒>



<14 Hamra Bakhshi / Waghelbeg (Karghy-Tuiduk Piece) 1分11秒>



<15 Akhmad Bakhshi / Ughulbeg (Song With Dutar) 5分8秒>

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