ウィーン我が夢の街
ウィーン少年合唱団の歌唱で、「ウィーン我が夢の街」もありました。私の所属している弦楽合奏団で何回も弾いているお馴染みの曲です。1989年頃、六本木の某店のクラシック担当の頃に、当時売り出し中のメラニー・ホリデーの盤で最初に聞いたので、その印象が強い曲です。
ウィーンの作曲家、ルドルフ・ジーツィンスキー ( 1879 - 1952 )が、生涯愛してやまなかったウィーンへの思いをノスタルジックな賛美を込めて歌い上げたのがこの歌曲。今でもウィーンを訪れる多くの観光客やウィーン市民に愛されている曲でもあります。同時に、オーストリアの民俗音楽シュランメルの響きと、後期ロマン派以降の世紀末的なトロットロの甘美さを感じます。
ジャズのスタンダードとして知られる「朝日のごとくさわやかに」(Softly, as in a Morning Sunrise)や、「恋人よ我に帰れ」(Lover, Come Back to Me)で有名な、シグマンド・ロンバーグの「学生王子のセレナーデ」の弦楽合奏版を先に弾いて、そんなことを思ったので、「ウィーン我が夢の街」も久しぶりに弾いたのでした。ロンバーグはウィーンからアメリカに渡り、オペレッタからミュージカルの礎を築いたユダヤ系作曲家の一人です。
Wiener Sängerknaben - Wien, Wien nur Du allein
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