ヨーデルと野ばら
164回目の放送でも言いましたが、ウィーン少年合唱団と聞いて真っ先に思い浮かべるのが、ウェルナーの「野ばら(Heideröslein)」です。ウィーン少年合唱団が物語の中心になっている1957年のドイツ映画『野ばら』を見たのは、40年くらい前だと思います。月曜にも上げましたが、ウェルナーのこの大変に美しい旋律を歌っているシーンの映像がありました。更には山でヨーデルを歌うシーンも。オーストリアやスイスの民族音楽で一番有名なのは、シュランメルよりも、やっぱりヨーデルでしょう。ここで歌われている『ヨハン大公のヨーデル Erzherzog Johann Jodler』は、神聖ローマ皇帝フランツ2世の弟ヨハン大公を讃えるオーストリア民謡。スイスのヨーデルにはこの有名曲ではないユネスコの現地録音もあって、カウベルの音と一緒に街を練り歩くヨーデルの声を聴くと、アルプスの風景が目に浮かびます。
Michael Ande & Wiener Sängerknaben - Erzherzog-Johann-Jodler 1957
Michael Ande & Wiener Sängerknaben - Heideröslein 1957
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