Ayshigul MamatとQetiq
ゼアミdeワールド181回目の放送、日曜夜にありました。9日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。Ayshigul Mamatは、おそらくモルゲンラント音楽祭のライブそのものですが、2曲目のIli Xalq Naxshisi-Bir Yurushです。この人の動画は、これと先日のタシケントのライブのみのようです。Qetiqの沁みる3曲の内、今日はAq bayanのみ上げておきます。
テュルク(トルコ)系のウイグル族の音楽の8回目です。ドイツのDreyer Gaidoから出ている2枚をご紹介して、今回でウイグルを締めたいと思います。
ゼアミブログにも書きましたが、4回目にかけました「ウイグルの音楽 イリとカシュガルの伝統」に出てきた女性歌手Ayshamgul Mamatで検索したら、イネディの音源以外にウズベキスタンのタシケントでの割と最近のコンサート映像がありました。この人の名前はAyshigul Mamat (aka Ayshamgul Muhammad)など、色々綴りがあるようで、ドイツのDreyer Gaidoから出ていた「女声によるウイグルのムカームと民謡/エィシングル・メメット The female voice of Uyghur muqams and folk songs/Ayshemgul Memet」と同一人物でした。イネディ盤では解説をよく読まないと出てこない名前だったので、今回検索して初めて気が付きました。
この盤から、一曲目のSigah-Muqamをおかけします。タンブールの伴奏でしっとり語りだすこのムカームの冒頭のムカッディマに始まり、ジュラ、チョンサリカと続く内に、フレームドラムのダプも入って、賑やかに展開します。2010年8月、ドイツのオスナブリュックでのモルゲンランド音楽祭のライブ録音です。
<1 Sigah-Muqam 8分44秒>
Ayshemgul Memet (traditional Uyghur folk songs)
Dreyer Gaidoからのもう一枚は、「タクラマカン砂漠からのロック/ケティック Rock from Taklamakan Desert/Qetiq」という盤です。ケティックはウイグルを中心に活動するロックバンドで、カリスマ的リーダーのぺルハト・ハリクは北ドイツ放送の老舗ビッグバンド、NDRビッグバンドやオスナブリュック交響楽団との共演も行っていて、今作では民族音楽とロックのクロスオーヴァーを見事に成し遂げています。
カザフの倍音唱法を取り入れた演奏もありますが、カザフとウイグルのノスタルジックな哀愁の名旋律がありましたので、まずその3曲を続けておかけします。
<3 Aq bayan(カザフの伝統歌曲) 5分37秒>
Qetiq - Akh Bayan
おそらくウイグル内の少数民族、カザフ族の民謡で、カザフスタンの時に聞いたアック(白鳥)を思い出させるタイトルです。
<5 Tughulghan kunum(ウイグル/私の誕生日) 4分11秒>
リーダーのぺルハト・ハリクの作曲
<7 Tarim(ウイグル/労働者の歌) 4分45秒>
Iskender Seypullaの作曲、Malike Ziyavudun作詞で、タリム川に沿って出稼ぎに出た世代の、故郷を思う歌
では最後に、ドラン・ムカームをロック化したという1曲目のDolan muqamを聞きながら今回はお別れです。スチールギターのような音色のカロンの音が出てくるので、最初からドランをイメージ出来ます。
ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週
<1 Dolan muqam(南ウイグル地方の伝統音楽) 6分51秒>
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