トルコ行進曲
17世紀まで何度かウィーンまで迫って来ましたが、18世紀頃にはトルコの脅威はひとまず落ち着いていたのでしょうか。その頃西洋ではトルコ趣味が大流行したそうです。敵国のはずなのに、不思議です。流行ったものに、アラビアンナイト、トルコ行進曲、トルココーヒーなどがありますが、オスマン軍楽を聞いてどう思ったのか、どういう風に創作意欲を刺激されたのか、出来るものならモーツァルトにインタビューしてみたいものです(笑)
トルコ行進曲の入っている11番のピアノソナタは彼のピアノソナタで一番ポピュラーになっています。ヴァイオリン協奏曲もトルコ行進曲付きが5曲中一番の傑作でしょう。ベートーヴェンには、『アテネの廃墟』のトルコ行進曲以外に、交響曲第3番の第4楽章の一部と交響曲第9番の第4楽章の一部にも影響があるそうですが、これは初耳。要確認の大ニュースです。
オスマン軍楽(メフテル)が、逆にモーツァルトのトルコ行進曲を演奏している映像がありました。これには受けました(笑) ヴァイオリン協奏曲第5番は、アンネ・ゾフィー・ムターの名演で。24分頃からが第3楽章のトルコ風の部分です。
トルコ軍楽隊のトルコ行進曲
ANNE SOPHIE-MUTTER - Mozart Violin Concerto # 5 ~ Camerata Salzburg
| 固定リンク
「トルコ音楽」カテゴリの記事
- 古代ギリシアの竪琴リラと、オスマン・トルコのヤイリ・タンブール(2020.11.12)
- メリハット・ギュルセスの歌うレベティカ(2020.10.01)
- ラウクとウズン・ハワ(2020.07.31)
- アイヌール・ハシュハシュ(2020.07.29)
- トルコのスペイン系ユダヤ人の音楽(2020.06.01)
コメント