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2019年11月 4日 (月)

ヒジャーズ・ホマーユンとフェラフェザ

ゼアミdeワールド185回目の放送、日曜夜にありました。6日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。ヴェリ・デデの方は今のところクドゥシ・エルグネル・アンサンブルでは見つかっておりませんので、ペシュレヴの楽譜付きでウードとベンディールの演奏で上げておきました。フェラフェザの方は、タクシームとイスマイル・ハック・ベイのペシュレヴの両方ありました。

トルコの伝統音楽の4回目です。今回はオスマン古典音楽名曲選の2回目ということで、ヴェリ・デデのヒジャーズ・ホマーユン旋法のペシュレヴと、イスマイル・ハック・ベイのフェラフェザ旋法のペシュレヴをご紹介したいと思います。前回が長調でしたから、今回は短調の名旋律を取り上げました。

20年前後前にトルコのウードを独習していて、どちらもトルコの楽譜を見ながら弾いたことのある曲です。西洋ではドとレの間は2つですが、アラブやペルシアでは4つ、トルコの音楽では9つに分けるので、9分の1音下げる音ではフラットが180度反対を向いていたり、シャープの線が一本少なかったり多かったり等、旋法ごとに使われる微分音を表すために独自の記譜法で書かれています。

2曲で23分ほどありますので、解説は最小限にして、まず90年にフランスAuvidis Ethnicから出たクドゥシ・エルグネルの「Fasl - Musique de l`empire Ottoman (ファスル オスマン帝国の音楽)」から、1曲目のヴェリ・デデのヒジャーズ・ホマーユン旋法のペシュレヴと、歌が出て来るアブドゥルハリム・アアのベステを続けておかけします。多くのファスル(オスマン古典組曲)の演奏スタイル通り、混声合唱が付くところがとてもオスマン音楽らしく、これは西洋との音楽的交流もあったことに加えて、トルコの場所が元ビザンツ帝国だったことと無関係ではないと思いますが、どうでしょうか。ヒジャーズ・ホマーユンのエキゾチックで艶美な旋律が、とてもオスマンらしく素晴らしいです。この曲はMutlu Torunのウード教本に楽譜があります。拍子は4+4+6+6+4の24拍子です。

<1 Fasl - Musique de l`empire Ottoman Medley: Peshrev / Beste 10分38秒>

Hicaz - Humayun Peşrev - Veli Dede ( Karar:Kız Neyi)


次もクドゥシ・エルグネルの90年に出たUnescoコレクションの一枚ですが、こちらはアンサンブルではなく、枠太鼓ベンディールのみの伴奏で、メヴレヴィー音楽に比重を置いて彼のネイをたっぷり聞かせる内容になっています。冒頭がフェラフェザ旋法の演奏ですが、ネイのタクシーム(即興)が5分余り続いた後で、イスマイル・ハック・ベイ作曲のペシュレヴが出てきます。イルマイル・ハック・ベイはマカーム・マーフールの軍隊行進曲を前々回にかけた作曲家で、オスマン朝末期から20世紀初めの青年トルコ革命後も活躍した音楽家です。この曲も先ほどの教本とは違いますが、楽譜が手元にあります。拍子は4+4+4+4+4の20拍子です。4拍子のように聞こえますが、フレーズで切って数えるようですので、20という数になっています。オスマン音楽では、24とか32、20などの息の長い拍子になっていますが、おそらく詩のフレーズと関係があるのだろうと思います。タクシームで高揚してきてベンディールが入った後で、ペシュレヴに移る時のスリリングな瞬間をお聞き逃しなく。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<1 Kudsi Erguner / Turkish Ney - Makam Ferahfeza-Taksim 5分40秒>

Kudsi Erguner: The Turkish Ney - Makam Ferahfeza: Taksim


<2 Kudsi Erguner / Turkish Ney - Makam Ferahfeza-Pesrev 7分25秒>

Makam Ferahfeza: Pesrev

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