イスマイル・ハック・ベイのペシュレヴをギリシア人音楽家で
イスマイル・ハック・ベイのフェラフェザ旋法のペシュレヴについては、アラブ音楽でもよく演奏される曲ですので、また何回か後で放送でもパレスティナのウード名人シモン・シャヘーンの演奏でも取り上げる予定です。放送でかけたクドゥシ・エルグネルの演奏以外のyoutubeは意外に面白いものが少なく、今日のラウタとリラの演奏が一番いいように思いました。ラウタはウードより2コース少なく、4コースで7弦の楽器です。ケメンチェに似たリラも、おそらくギリシア南部クレタ島のもので、二人ともクレタの人のようです。2本目は完全にギリシア人音楽家による演奏で、クラリネットがバルカンぽい感じを醸し出しています。ここではウードとラウタが並んで演奏しています。右端はタンブールです。3本目には、またまたヴェリ・デデのヒジャーズ・ホマーユンですが、ヤイリ・タンブール(弓で弾くタンブール)の名人エルジュメント・バタナイの独奏に驚きました。2分まではタクシーム、その後でこの曲が登場しますが、大分前にこの人のCDで聞いた通りの濃厚な音と表現力に驚きました。4本目は小編成のトルコ軍楽での演奏で、どこかチンドン風にも聞こえるでしょうか。楽器の奏法(特に2連太鼓のナッカーレ)もよく分かって、興味深い映像です。
Lyrian Modus - Ferahfeza pesrev - Sed araban saz semaisi (Charis Laurijsen - Chrysanthi Gkika)
Ferahfeza Peşrev İsmaîl Hakkı Bey ΚΕΣΑΜ
ercüment batanay yaylı tambur hicaz hümayun peşrevi
Hicaz Hümayun Peşrevi
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