ミュニール・ヌーレッティン・セルチュクの生映像とキャール・ナートゥクについて
遂に名歌手ミュニール・ヌーレッティン・セルチュクの生映像を見つけました! どちらも自作のシャルクでしょうか。1974年と言うことで、74歳頃の晩年の映像です。指揮しながら歌っていることがよく分かります。バックコーラスの女性も、声質などから判断すると4枚組ウスタッドと同じ頃のメンバーではと思います。3本目はラスト・キャール・(ウ)・ナートゥクの別団体の演奏で、冒頭やはり短いペシュレヴが奏された後で始まります。最初の方は譜面を見ずに歌っている人が多いですが、後半に行くにつれて、見る人が増えます。本体はゆったりとした6拍子で、一行を大体2回歌っています。マカームが変わるところで、セカンド・ヴァイオリン?が二つくらい音を入れるのが特徴的です。本体が終わってから、最後の速いユリュク・セマーイでは、この大曲を歌い切ったぞ!と、言わんばかりに指揮者共々エキサイトしているように見えます(笑) なお、この~キャール・ウ・ナートゥクと付く曲は、マカームごとに色々な作曲家が書いているようです。ラスト・キャール・ナートゥクも、デデ・エフェンディ以外に複数存在しているようですが、圧倒的にデデ・エフェンディの曲が美しく親しみやすいように思います。また明日、2001年に来日したキャーニ・カラジャなどで上げる予定です。
Münir Nurettin Selçuk - (Unutulur ) Ey yârenler bu dünyada bir gün atlı da yaya da
Münir Nurettin Selçuk - Dök Zülfünü Meydana Gel
Rast Kâr-ı Nâtık Dede efendi - SELİM GÖNÜLDAŞ KÜLTÜR VE SANAT DERNEĞİ TÜRK MÜZİĞİ KONSER
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