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2019年11月11日 (月)

Ferahfeza Mevlevi Ayini

ゼアミdeワールド186回目の放送、日曜夜にありました。13日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。タトヨス・エフェンディの曲も見つかっていますが、Ferahfeza Mevlevi Ayini が長いので、今日の動画はこれだけにしておきます。

トルコの伝統音楽の5回目です。今回はオスマン古典音楽名曲選の3回目としまして、2曲を中心にご紹介したいと思いますが、どちらも2004年3月6日に日本のアラブ音楽ユニットのル・クラブ・バシュラフの恵比寿でのライブで聞いた曲です。

ゼキ・メフメト・アア(1776-1846)作曲の32拍子のソン・ペシュレヴは、やはりムトゥル・トルンのウード教本にあったので、帰ってからさっそく練習した思い出の曲です。最近は余りウードは弾いていませんが、たまに取り出すと決まって弾く曲です。

アラブ音楽のグループが何故トルコの曲を?と不思議に思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、これはアラブ世界の多くが長い間オスマン帝国領に入っていたので、14世紀のオスマン朝以後は、トルコ人の作曲家の曲が多く作られ、現在もトルコとアラブで共通した曲目が多くなっているためです。

これからおかけする音源はメドレーになっていますが、ライブで聞いたのは5分30秒辺りからのエヴフェルとソン・ペシュレヴ、ソン・ユルクセマーイのみだったようにも思います。この盤は、前々回にAbdulkadir MeragiのRast Nakis Besteをかけたシェノル・フィリス他によるMiras/Heritage(遺産)というトルコKalanの音源です。Ferahfeza Mevlevi Ayiniというのはメヴレヴィー教団の典礼音楽のことで、先ほど出てきた速いソン・ペシュレヴの前に演奏されるゆったりとした曲は、イスマイル・デデ・エフェンディ(1778-1846)作曲のエヴフェルという9拍子の曲です。ペシュレヴの後に出てくるソン・ユルクセマーイでは、6拍子が特徴的です。大作曲家デデ・エフェンディについては、次回以降特別に取り上げる予定です。因みに、アラビア語のバシュラフとトルコ語のペシュレヴは同じ意味です。

<9 Ferahfeza Mevlevi Ayini / Ferahfeza Son Pesrev 10分30秒>

Ferahfeza Mevlevi Ayini - Ferahfeza Son Peşrev [ Miras © 2001 Kalan Müzik ]


ル・クラブ・バシュラフのライブでは、オスマン朝末期のアルメニア系のヴァイオリニスト兼作曲家タチオス・エフェンディ(1855-1923または1858-1913)の曲も出てきました。この人の作品は、アメリカのTraditional Crossroadsからクドゥシ・エルグネル・アンサンブルの演奏で器楽合奏編と古典声楽編が出ていましたが、器楽合奏編の方にル・クラブ・バシュラフの演奏していたヒュセイニ旋法のサズ・セマーイが入っております。サズ・セマーイは前にも出てきましたが、アクサクセマーイと呼ばれる3+2+2+3の10拍子が特徴的な楽曲形式で、ファスルの最後に演奏されることが多いです。サズ・セマーイは、ペシュレヴと同じく4つのハーネ(楽章)とテスリム(リフレイン)から成り、最後の楽章はウスール(リズム)が変わってもいいというルールがあるので、この曲の4楽章は6拍子になっています。

<11 Kemani Tatyos Efendi  Huseyni Saz Semai 4分34秒>

タチオス・エフェンディと言えば、ムトゥル・トルンのウード教本にも入っていた、この盤の1曲目のスズナーク旋法のペシュレヴも有名なのではと思いますので、併せてかけておきます。エキゾチックな旋律がとても印象的な曲です。拍子は24拍子です。

<1 Kemani Tatyos Efendi  Suzinak Pesrev 4分2秒>

では最後に、ネイの名人アカ・ギュンデュズ・クトバイのプラヤサウンドから90年代に出ていたネイの独奏盤から、イスタンブールの有名な民謡「ウスクダラ」と同じ旋法のNihaventを時間まで聞きながら今回はお別れです。前回のラストにかけようと思っていて、かけられなかった曲です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<3 AKA Gunduz Kutbay / Le Ney - Nihavent 4分20秒>

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