サフィイェ・アイラの生映像
何と、往年のトルコの女性歌手サフィイェ・アイラの生映像がありました。1907年生まれ1998年没で、オスマン朝末期から活躍した名歌手です。日本で言えば、淡谷のり子さんと同世代。父であるエジプトのヒジャージザデ・ハフズ・アブドラ・ベイは、彼女の出生前に亡くなり、宮廷の召使であった彼女の母親は、彼女がわずか3歳で亡くなったので、孤児院に送られ、そこで初等教育を修了、ブルサの教師大学で教育を受けました。ピアノの学生として音楽教育を始め、ムスタファ・スナルに師事し、当時の最も重要なカジノのいくつかでソリストとして歌い始めました。幼い頃孤児だったことと、ケマル・アタチュルクのお気に入りの歌手の一人だったというのは、有名なエピソードです。トルコ現代歌謡(サナート)の元祖的な歌手の一人で、その可憐な歌声と対照的にも思える妖艶な歌唱の雰囲気がこの映像からも分かります。沢山有りすぎて選べない程ですが、最初の2本はアルバムタイトルにもなっていた曲です。3本目は何と71歳! これは先日のミュニール・ヌーレッティン・セルチュクの映像と同じ頃のようです。
Çile Bülbülüm - SAFİYE AYLA
Safiye Ayla - Yanık Ömer
Safiye Ayla - Menekşelendi Sular
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