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2020年1月10日 (金)

Gazzelloni

フルートのガッゼローニと言えば、ジャズの鬼才エリック・ドルフィーのフルートの師匠としても知られ、ドルフィーのアルバムOut to LunchにGazzelloniと言うオマージュ曲が入っていたことを真っ先に思い出します。そのガッゼローニが宮城道雄の「春の海」を入れていたというのは、新鮮な驚きがありました。(と言う話を3年前にも書いたかも知れません。ダブっていたら済みません。)

ガッゼローニはヴィヴァルディのフルート協奏曲など古典的な曲も入れていますが、何よりも現代音楽の演奏家として有名で、ルチアーノ・ベリオ、ピエール・ブーレーズ、ブルーノ・マデルナ、ストラヴィンスキーなど錚々たる大御所達から献呈された作品を初演。エドガー・ヴァレーズの《密度21.5》を普及させ、ダルムシュタット夏季現代音楽講習会での活躍により、フルート教師としても著名でした。

しかし「春の海」と現代音楽とドルフィー。何と奇抜な組み合わせでしょうか。ドルフィーは師匠よりずっと早くに、若くして亡くなりますが、ガッゼローニはその後70年代にジャズに近づいたこともあったようです。

Eric Dolphy - Gazzelloni


Berio Sequenza per Flauto solo - Gazzelloni

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