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2020年2月19日 (水)

Nihavent Semai

先日のプロモーション映像にも少し出てきましたが、この曲が200回目の放送で最初にかけたNihavent Semaiです。リラ奏者のソクラテス・シノプーロスの作曲ですが、レヴァント(東地中海地域)の伝統の中にその雛形はあると見ていいようです。例の10拍子のサマーイの形式がレヴァントとエジプトのアラブ音楽でとてもポピュラーなことと、旋法面ではニハーヴェントがトルコ、ペルシア、ビザンティン、アルメニア、ユダヤ、ボスニア、ロマにも共通しているものがあるのがその理由で、更に西洋では和声的短音階に当たり馴染みがあるので、チェロとリラの旋律を組み合わせ、対位法的にも演奏を構築するという新しい試みと見ることも出来そうです。ただ10拍子と言うのはペルシア音楽にはないので、トンバク奏者が合わせるのは難しいのではと推測します。

Σωκράτης Σινόπουλος Νιαβέντ σεμάι

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