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2020年3月 2日 (月)

Rounder「トルコ音楽の巨匠たち」Vol.2

ゼアミdeワールド202回目の放送、日曜夜にありました。4日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。今日の動画はHamiyet Yücesesだけにしておきます。

トルコの19回目になります。今回もトルコの古い録音ですが、米Rounderの「トルコ音楽の巨匠たち」の2枚目から抜粋しておかけします。
ラウンダーの「トルコ音楽の巨匠たち」の2枚は、個人的には先に入手したのもありまして、96年に出たVol.2の方が印象が強いのですが、この盤には、前にウスクダラをかけましたサフィイェ・アイラに始まり、タンブーリ・ジェミル・ベイとメスード・ジェミルの親子、アルメニア系ウード奏者のウディ・マルコ・メルコン、大歌手ミュニール・ヌーレッティン・セルチュク等、SP時代の貴重音源がたっぷり入っています。

最もポピュラーなサフィイェ・アイラの歌うイスタンブール民謡ウスクダラから再度おかけしたいと思います。日本でも江利チエミが50年代にカバーしたので、年配の方はご存知かと思います。

<1 Safiye Ayla / 'Kâtıbim' Türkü. Makam Buslik or Nihavend 3分21秒>

これまでに度々名前が出てきたイスマイル・ハック・ベイ自身の貴重な音源も一曲入っております。ケマン(ヴァイオリン)、カーヌーン、ウードの伴奏でネヴァー旋法のガゼルを歌っています。イスマイル・ハック・ベイは1866年生まれで1927年に亡くなっているので晩年の録音だと思いますが、ハーフズらしい輝かしい歌声を聞かせています。

<2 Hafız İsmail Hakkı Bey / 'Ey melek rahi hayatta' Gazel. Makam Neva 3分9秒>

次の3曲目に入っている曲は、どこかモロッコやアルジェリアなどマグレブのアラブ・アンダルシア風に聞こえる旋律ですが、アナトリア方言のトルコ民謡だそうです。もしかしたらシリア辺りにあったアンダルシア音楽が流れて行ったのでしょうか? ステージの上で歌う民謡と言うことで、アーバン・テュルキュという表現がされています。これも驚きの一曲です。

<3 Muzaffer Akgün / 'Ha bu diyar' Türkü. 3分12秒>

この盤で特に強烈な印象を受けたのが10曲目の女性歌手ハミイェト・ユジェセスの歌声で、驚異のロングトーンを聞かせています。ハジ・アリフ・ベイ作曲のシャルクとありますので、オスマン古典音楽の歌唱になります。

<10 Hamiyet Yüceses / 'Bakmıyor çeşmi siyah' Şarkı. (Hacı Alif Bey) Makam Nihavend 3分34秒>

Hamiyet Yüceses - Bakmıyor çeşmi siyah (Taş plak)


11、12曲目と、オスマン音楽らしいサナートの艶美な歌唱が続きますが、似た路線ですので、前回オコラ盤のズルナとナッカーレだけの伴奏でおかけしました女性歌手グリスタン・ハニムの歌唱が入っていますので、こちらをおかけしておきます。こういうタイプがオスマン古典音楽に入るのだとしたら、どういう場で演奏されたのか、気になるところです。

<13 Gülistan Hanım / 'Seni gördükçe titriyor yüreğim' Şarkı. Makam Hicaz 3分33秒>

ウードやネイの独奏もありますが、古典音楽の楽器の中で、カーヌーンは余り取り上げたことがないので、Kanuni Ahmet Beyの独奏を一曲おかけしておきます。関東にいた頃、90年代にウードを世話してくれた知人がやっていたので見せてもらったことがありまして、琴のような音ですが、各弦にトルコ音楽の微分音を出すためのアジャスターがびっしりついていたのを覚えています。

<18 Kanuni Ahmet Bey / Taksim: Makam Şehnaz 2分47秒>

古典音楽が多い中で、ウスクダラや3曲目と並んでトルコの民謡(ハルク)の音源も若干ありますので、おかけてしおきます。Darülelhanという女性歌手が、ケマン(ヴァイオリン)の伴奏で歌っています。フリーリズムでたっぷりコブシを効かせています。

<17 Darülelhan / 'Turnalar' Halk mûsıîsi 2分44秒>

では最後にラストを飾っているシュクリュ・トゥナルのクラリネットの独奏を時間まで聞きながら、今回はお別れです。クラリネットはベリーダンスやトルコのジプシー音楽などに盛んに用いられます。管楽器のことはよくは分かりませんが、微分音をコントロールした驚異的な超絶技巧を披露しているのではと思います。

何度もかけているタンブーリ・ジェミル・ベイとメスード・ジェミル親子の音源などは外しましたが、それでも注目音源が多いので今回は2枚目からの抜粋だけで終わってしまいました。米Rounderの「トルコ音楽の巨匠たち」の1枚目と、米Traditional Crossroadsからの「イスタンブール1925」は、次回に回したいと思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<23 Şükrü Tunar / Taksim: Makam Rast 3分16秒>

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