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2020年8月10日 (月)

シルタキのLP ゾルバと「日曜はダメよ」

ゼアミdeワールド220回目の放送、日曜夜10時にありました。12日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。ギリシアの音楽と言えば、まずこの2曲でしょうと言うことですが、今日の動画はゾルバのみにしておきます。2本目は「その男ゾルバ」で主演のアンソニー・クインが踊るシーンです。「日曜はダメよ」は水曜に。

今回からギリシアに入ります。この後は何年かかるか分かりませんが、ヨーロッパ中の伝統音楽をクラシックを交えながら取り上げていきたいと思っております。

ギリシアの初回ですが、今回の収録の準備に諸事情で余り時間がかけられないので、個人的に思い出深いギリシア音楽のLPの音源を中心におかけしたいと思います。このレコードを手に入れたのは1988年頃です。ギリシアの代表的なダンスのシルタキの器楽演奏を14曲コンパイルした盤で、テオドラキスとハジダキスという、ギリシアで最も有名な作曲家の曲が並んでいます。もう一人はクサルハコスです。
針を落とすなり、ブズーキの明るい音色がギリシア・ムードを盛り上げます。

ウィキペディアを参考にしますと、シルタキとはギリシアを起源とする大衆舞踊で、1964年の映画「その男ゾルバ」のためにギオルゴス・プロヴィアスによって振り付けされたものであり、シルタキはギリシアの伝統舞踊ではなく、中世のビザンツ時代からあるギリシアの踊りハサピコのゆっくりしたステップと速いステップとを混ぜ合わせたものとのことです。このダンスと、ミキス・テオドラキスの有名な伴奏曲は、「ゾルバのダンス」と呼ばれるようになりました。

このシルタキのLPのB面は「ゾルバのダンス」から始まり、この曲と並んでギリシアの曲では最も有名な映画「日曜はダメよ」のハジダキス作曲のテーマ曲が続けて入っていますので、2曲続けて7分程おかけします。

<14 intrumental Syrtaki - Zorbas>

Zorba The Greek Dance - The Greek Orchestra Emmetron Music HD



Zorbas Syrtaki


<14 intrumental Syrtaki - Ta Pedia Tou Pirea>

続いて、マノス・ハジダキスの「日曜はダメよ」の主題歌を、主演女優のメリナ・メルクーリが歌っていますので、そのサントラ音源をおかけします。シャンソン歌手のナナ・ムスクーリなどの歌唱でも有名ですが、やはり主演女優の歌声は格別です。曲名は「ピレウスの子供たち」となっています。

<8 Melina Mercouri / Piraeus Children 3分20秒>

更にシルタキとシルトスとの関係について、ウィキペディアに以下のようにありました。
「シルタキ」という名称は、ギリシア語の「シルトス」という語からきている。この語は「(ダンスを)引きずる」という意味の「(σύρω (τον χορό))」というギリシア語に由来するが、クレタ地方の伝統舞踊でいわば”引きずる”ようなスタイルのものをひっくるめて呼ぶ通称として用いられているものであり、飛び跳ねるような動きのあるピズィヒトス (Pidikhtos, πηδηχτός)に対してつけられた名称である。しかしながら、シルタキにはシルトスの要素(ゆっくりした部分)と、ピズィヒトスの要素(速い部分)がともに含まれている。

シルタキのLPのA面も聞きどころが多いので、この後はA面の音源を聞きながらお別れです。
1曲目がクサルハコスのStou Othona Ta Hronia、2曲目がテオドラキスのStrosse To Stroma Sou Gia Duo、3曲目もテオドラキスの曲で、Safti Ti Gitoniaと続きます。もし入れば、4曲目と5曲目のクサルハコスのTha PotissoとHoros Tou Sakena辺りまでおかけします。
私は3曲目のSafti Ti Gitoniaに最初に聞いた時から強く惹かれました。短調好きとしては、わくわくするような曲でした(笑) ぐぐってみると、どうやらギリシアの名女優イレーネ・パパスと、フランスのイヴ・モンタン、「男と女」の主演で有名なジャン・ルイ・トランティニャンが共演した映画の曲のようです。とにかく名曲が多いので、この後もテオドラキスとハジダキスの曲は度々登場する予定です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<14 intrumental Syrtaki - Stou Othona Ta Hronia>
<14 intrumental Syrtaki - Strosse To Stroma Sou Gia Duo>
<14 intrumental Syrtaki - Safti Ti Gitonia>
<14 intrumental Syrtaki - Tha Potisso>

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