Μουσική βραδιά(音楽の夕べ) Χάρις Αλεξίου
今週の放送分の残りでは、ソティリア・ベール&ツィツァーニスと、ヴァンヴァカーリスのブズーキ独奏がありますが、凄い一本を見つけてしまったので、1本目に上げておきます。Μουσική βραδιά(ムスィキ・ヴラディア)と言うのは、「音楽の夕べ」のような意味になると思いますが、70年代のTV音楽番組のハリス・アレクシーウが出た部分の映像集成でしょうか? この長尺の映像には、76年のガルソナや、先日のローザ・エスケナージとの映像まで、たっぷり入っています。これはハリス・ファン必見でしょう。
Μουσική βραδιά - Χάρις Αλεξίου
ヴァンヴァカーリスのアラプと言う語の出所が気になります。アラブと関係ありか、インド音楽のアーラープか。アーラープは違うと思いますが(笑)(以下放送原稿を再度)
ヴァシリス・ツィツァーニスのブズーキ伴奏で、彼と同時代に活躍した女性歌手ソティーリア・ベールが歌っています。オタン・ピニス・スティン・タヴェルナという曲で、訳すと「酒場で飲むとき」となると思います。
<2-4 Βασιλησ Τσιτσανησ-Σωτηρια Μπελλου/Οταν Πινεισ Στην Ταβερνα 3分15秒>
Όταν πίνεις στην ταβέρνα (Βασίλης Τσιτσάνης)
前回の放送とゼアミブログで、カフェやタヴェルナは主にスミルナ派の活動場所だったと解説を入れましたが、特にカフェ・アマンは、その中心的な場所として有名です。この「カフェ・アマンの歌」の3枚組には、スミルナ派に交じって、ヴァンヴァカーリスの音源もあります。よく見ると、1枚目が「カフェ・アマンの歌」、2枚目は「歌とアルコール」、3枚目は「アマネデスとタクシーミア」とありまして、ヴァンヴァカーリスの音源は3枚目に入っていました。Taqsim ZeibekoとArapという曲がありますので、2曲続けておかけします。ピレウス派のヴァンヴァカーリスでも、ブズーキのタクシームはカフェ・アマンで披露することがあった、と言うことでしょうか? 3枚目では歌、器楽共に、トルコ音楽色が強く、技巧をたっぷり披露する演奏になっています。
<3-11 Arap (Markos Vamvakaris) 3分19秒>
Arap
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