カモマトゥ三昧
アレクシーウのライヴ映像や、ローザ・エスケナージの古い録音(3本目)まで、カモマトゥも何本かありましたので、「三昧」というタイトルを付けました。タ・ツィリカを最初に聞いた時に、強い印象を覚えた曲の一つです。このエキゾチックな曲調ですから、さすがに演歌っぽいとは言えないと思います(笑) タ・ツィリカはじめアレクシーウ初期のミノスの諸作は現在入手困難だと思いますが、オルターポップのベスト・オブ・ハリス・アレクシーウ(これも現在入手不可に近いようですが)に入ったので、ある程度知られる一曲になったと思います。あだっぽい女性への恋心を歌ったこの曲は、ヤニス・ドラガツィスの1932年の作曲で、2+2+2+3の9拍子のカルシラマースのリズムで書かれています。マンタレーナもそうでしたが、このリズムはトルコやギリシア、バルカン半島にとても多く、ノリとしては4拍子の4拍目が少し伸びる感じで取ると分かり易いと思います。カモマトゥは、Smyrnia Kamomatouなどでは違う旋律になっています。
Alexiou Kamomatou
Kamomatou
Kamomatou (Aman Giala)
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