ヨルダニス・ツォミディスのハサポセルビコ
ヨルダニス・ツォミディスのYouTubeは色々ありました。ハサポセルビコを聞いていつも思いますが、ユダヤのクレズマーに酷似して聞こえることがよくあります。バルカンやルーマニアのホラと繋がっているので当然と言えば当然ですが。2本目のようなギリシアの舞踊で見ると、更にそう思います。「ピレウスの浜辺で」は明日探す予定です。(以下放送原稿を再度)
今日ご紹介したいもう一枚は、アメリカのノンサッチ・エクスプローラー50の世界の民族音楽シリーズの一枚で、「《ギリシア》ブズーキの魅力」というタイトルでワーナーパイオニアから出ています。演奏者はヨルダニス・ツォミディス他ですが、60年代後半の録音らしいこと以外、演奏者のプロフィールなどは不明です。
一番興味深く聞いたのが、4曲目のハサピコ「水夫の踊り」で、原盤ではKasaposerbiko Me Taximとなっている通り、セルビア風のハサピコとなるでしょうか。元はコンスタンティノープルの肉屋の踊りでしたが、江波戸先生の解説によると、起源はマケドニア地方の羊飼いの踊りで、マケドニア出身のアレクサンダー大王の兵士たちが好んで踊ったところから広く各地に伝えられ、ホラやホロ、あるいはオロと呼ばれ、バルカン各地に共通して見られるようになった輪舞に繋がって行きます。
<4 Iordanis Tsomidis / Bouzoukee - The Music Of Greece ~Kasaposerbiko Me Taxim 6分41秒>
Iordanis Tsomidis "Kasapōserbikō Me Taxim" from album "BOUZOUKEE The Music of Greece" 1960s
ΧΑΣΑΠΟΣΕΡΒΙΚΑ - ΜΠΑΜΠΗΣ ΤΣΕΡΤΟΣ - ΚΑΤΕΡΙΝΑ ΤΣΙΡΙΔΟΥ
| 固定リンク
「ギリシア」カテゴリの記事
- アルーマニアとサラカツァニ(2021.12.10)
- エピルスの多声歌(2021.01.15)
- 明るいミロロイとドイナ風のクラリネット(2021.01.14)
- ルメリアの音楽(2021.01.13)
- アル・スールのChristos Zotos & Skaros / Continental Greek Music(2021.01.11)
コメント