サヴィナ・ヤナトゥ&サロニカの春のライブ映像
今日はサヴィナ・ヤナトゥ&サロニカの春の生映像を3本、Los Bilbilicos、Tres Hermanicas Eran、Una Matica de Rudaの順です。放送での解説文を再度添えておきます。今回調べていてロス・ビルビリコスがペルシアのBolbolから来ていたというのが、個人的には一番の収穫でした。うかつにも今まで気付いてなかったので。この曲のイメージが変わりました。
Savina Yannatou - Los Bilbilicos
ロス・ビルビリコスという曲は、ペルシア語のBolbolに似た綴りにピンとくる人もいらっしゃるのではと思いますが、ナイチンゲール(小夜鳴鳥)のことで、Global Villageから2枚セファルディの歌のCDを出していたジュディ・フランケルの解説では、この歌をギリシアのロードス島出身のセファルディの婦人の歌で聞いたとありました。一聴で忘れられない印象を覚えるセファルディらしい歌です。
Savina Yannatou - Tres Hermanicas Eran
セファルディの歌の名盤であるホアキン・ディアスやジュディ・フランケルのCDにも入っていたトレ・ゼルマニカス・エラン(三姉妹、あるいは3人の妹)という曲は、ジュディ・フランケルはスペインで聞いたそうですが、やはり歌詞の中にギリシアのロードス島が出て来ます。これも非常に美しい曲ですが、ジュディ・フランケルの方と旋律が異なっていますので、二人の音源を続けてかけてみます。歌詞はどちらもイサーク・レヴィの「ユダヤ・スペインの歌」から取られています。
Savina Yannatou - UNA MATICA DE RUDA (Sephardi song - 12th c. Spain)
ウナ・マティカ・デ・ルーダ(ヘンルーダの一株)は、有名な婚礼のロマンセで、ロマンセというのは、セファルディの歌では物語り歌を指し、叙事詩、バラッドなどの四行詩を同じ旋律を繰り返しながら歌うジャンルです。ヘンルーダとは芸香(うんこう)のことで、セファルディの言い伝えでは新婚夫婦に吉をもたらすものとされています。
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