ヴァンゲリスの受難曲
ヴァンゲリス&イレーネ・パパスの「ラプソディー」のこの曲には、いかにもエーゲ海らしい風景を思い描いていましたが、受難の曲だったことは今回調べて初めて知り、驚きました。イレーネ・パパスも、映画「ナバロンの要塞」に出ていたギリシア美人というイメージのみでしたが、今年で94歳だったことも初めて知りました。まぁアンソニー・クインと共演する位ですから。(以下放送原稿を再度)
映画「ブレードランナー」のサントラなどで有名なギリシアのシンセサイザー奏者ヴァンゲリスが、ギリシアの名女優兼歌手のイレーネ・パパスと組んで1986年にリリースしたアルバム「ラプソディー」から、O! Gliki Mou Earという曲です。ギリシア正教の音楽やギリシア民謡を素材に自身のルーツに迫った大作で、"Oh, My Sweet Springtime"「ああ、私の甘い春」と訳せるこの曲は、明るい曲調からは想像が付き難いですが、亡くなった息子イエスの亡骸を見た聖母マリアの嘆きであり、イースターの前の金曜日によく歌われるそうです。ヴァンゲリスの本名はエヴァンゲロス・オディセアス・パパサナスィウとのことです。
<2 Vangelis / Rhapsodies ~O! Gliki Mou Ear 8分42秒>
Vangelis Papathanasio & Irene Papas O Gliki Mou Ear
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