セイキロスの墓碑銘
パニアグヮ、ハラリスの両方の古代ギリシアの音楽の演奏に入っていた「セイキロスの墓碑銘」と言う曲ですが、今日の動画の解説によると、この詩が刻まれた大理石の石碑は、1883年トルコのアイディン近郊で発見されたそうです。この曲は紀元前200年から紀元後100年の間に作られたとみられ、この時期はヘレニズムの時代で、セイキロスは当時活躍した叙情詩人とのこと。彼の妻、エウテルペーに捧げられています。(詩の後、エピタフに、Σείκιλος-Ευτέρπη「セイキロスからエウテルペーへ」と書いています) この曲は古代ギリシア語の表記を使用していて、ピッチ(音の高さ)は音節の上に文字として書かれ、音符の長さは記号で示されています。通常は竪琴で伴奏されたようです。パニアグヮ、ハラリス以外に沢山の演奏が出て来ています。ハラリスはこの曲だけでは見当たらないようですが、パニアグヮの方はありましたので、3本目に入れました。
Seikilos epitaph (Σεικίλου Σκόλιον): Ancient Greek Music (100 A.D.) / Gabriel Garrido
Seikilos Epitaph ( the earliest complete tune ) Greek 200BC
Epitaphe de Seikilos
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