エピルスの多声歌
放送でアル・スール盤の間にかけたアルバトロス盤の「ポゴニアニの歌 マロよ、井戸へ行け」は、ギリシアでは北エピルスでしか聞けない、珍しい多声歌でした。北のアルバニアとかアルマニア系ワラキア人(ヴラフ人と同義でしょうか? シャンデュモンド盤をルーマニアの時にかける予定)や、ブルガリア西部、グルジアなどでは普通にあるスタイルではありますが、ギリシアでは極めて稀。ですが、面白いことに持続低音のドローンは、ビザンツ聖歌と同じで「イソン」と呼ばれるそうです。(以下放送原稿を再度)
ルメリアの方に行く前に、前にかけられなかったアルバトロス盤の5曲目をおかけしておきます。ギリシアにはまず見られない多声音楽で、かつビザンツの流れを汲むギリシアの民謡では稀なペンタトニック(5音音階)になっていて、多声合唱の盛んなアルバニアに近いことが歌からも分かります。
<5 Folk Music Of Northern Greece ~Song From Pogoniani 1分37秒>
Pogonianiko tragouidi
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