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2021年3月15日 (月)

THRACE - Sunday Morning Sessions再び

ゼアミdeワールド250回目の放送、日曜夜10時にありました。17日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。フェアリー・テイル・トリオの動画は、また水曜以降に。

ブルガリアのシリーズは8回目でひとまず終えようと思いますが、トラキアが出てきたところで、ちょうど1年余り前のトルコの時にかけた音源ですが、世界的名チェリスト、ジャン=ギアン・ケラスがイランやギリシアの音楽家と共演した「トラキアの伝統音楽(THRACE - Sunday Morning Sessions)」を再度ご紹介したいと思います。何度か確認したと思いますが、トラキアと言うのは、バルカン半島南東部の歴史的地域名で、現在は3か国に分断され、西トラキアがブルガリアの南東部とギリシア北東部の一部に、東トラキアがトルコのヨーロッパ部分になっています。

去年も言いましたが、似たようなアプローチで思い出すのは、NHKの新シルクロードでお馴染みのヨーヨー・マとシルクロード・アンサンブルで、クラシックの音楽家で非西洋の音楽に目を向けるのは、今回もチェリストだったという印象を強く持ちました。

ジャン=ギアン・ケラス(Jean-Guihen Queyras)は、カナダのモントリオール出身でフランスのチェリストです。フランスの現代作曲家ピエール・ブーレーズが創設したアンサンブル・アンテルコンタンポランの首席チェロ奏者を1990年から2001年まで務め、バッハなどバロックの作品から現代作品までの名演を数多く残しています。

共演しているのは、ペルシア音楽だけでなく東地中海諸国の伝統音楽とコラボを重ねている、イランのトンバクとダフの奏者ケイヴァン・シェミラーニ、ビジャン・シェミラーニの兄弟と、ギリシアのリラ奏者ソクラテス・シノプーロスです。

去年はNihavent Semaiとユダヤのクレズマーに似ているギリシアの舞踊ハサピコ、ギリシアのカルシラマースと関係のあるトルコのカルシラーマをかけましたので、今回は出来るだけブルガリアに関する曲を取り上げたいと思います。前回は1曲目をかけてないと思いますので、Khamseを聞いた後で、この盤のラストを飾っているトラキアらしい「8分の7拍子のダンス」に続けたいと思います。ブルガリア関連としてご紹介できるのは、12曲中この曲だけのようです。

<1 Khamse 3分29秒>

<12 Dance in 7/8 7分29秒>

次にご紹介したいのは、98年に独Wergoから出た「フェアリー・テイル・トリオ/Jazz Across the Border」と言う盤で、90年代に一部で流行っていたフレッド・フリスに関する1990年の前衛的なドキュメンタリー映画「Step Across the Border」を明らかにもじっているタイトルから予想が付きますが、編成はカヴァル、ソプラノサックス、タパンと言うブルガリアのトラッドな編成ながら、ジャズ的な、しかもかなりフリーな演奏を繰り広げています。バルカン音楽本来のワイルドさと解け合い、少しの違和感もなく共存している興味深い演奏だと思います。
この2曲を聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<1 Karandila 5分19秒>
<5 Samotek 7分46秒>

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