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2021年3月26日 (金)

2012年と1994年のタラフ・ドゥ・ハイドゥークス

マケドニア音楽巡りの途中ですが、昨日久々にタラフ・ドゥ・ハイドゥークスの映像を見て、すっかり懐かしくなってしまいましたので、今日は2012年1月の100分のライブ映像をメインに上げておきます。来週もエスマとコチャニですので、また来週たっぷりやります。
カリウによるパガニーニのカプリース24番の変奏から始まるこの映像は見所満載。2012年と言えば、2007年のクラシックに挑戦した「仮面舞踏会」が出てから5年。この映像で37分位からのバルトークの「ルーマニア民族舞曲」と、47分位からのハチャトゥリアンのレズギンカの演奏も更に進化していました。嬉しいのはカリウの息子のロベルトの成長ぶりで、父がよくやっているトレモロの弓での超高速ジプシー音階のスケールも披露しています。2005年にUターンしてからは上京してまでライブに行けず見れてなかったので、既に10年近く前の映像ですが、更なる活躍を見れて嬉しい限りです。
でも、そろそろ新旧世代交代の時期に差し掛かるでしょうか。縦笛のゲオルゲ・ファルカルは2016年に62歳の若さで亡くなったと聞きました。彼が吹いている22分位からのムンテニアかオルテニアの曲Brîuですが、私は70年代にゲオルゲ・ザンフィルのパンパイプのLPで最初に聞きました。この猛スピードですから、穴のある笛でも大変そうなのに、音の高さの変化は移動するしかないパンパイプ(ナイ)で吹くのは、想像するだけで目が回りそうです(笑) 悲しいことにプロフィールを見ると、いつもオールバックでダンディな歌手Ilie Iorgaがこの2012年の6月に84歳で、いつも陽気なヴァイオリンと歌のPaul Guiclea ("Pașalan")も2018年に86歳で亡くなったそうです。この爺ちゃん二人が中央に並ぶ30分過ぎからの名曲「小さなつぼみ」を聴いて涙が出ました。

TARAF DE HAÏDOUKS

2本目は1994年のライブで、この頃はニコラエ・ネアクシュとツィンバロムのDumitru Baicu ("Cacurică")が、現役バリバリでした。この二人と、歌とヴァイオリンのIon Manoleがオコラの「ワラキアのジプシー音楽」の中心メンバーでした。ネアクシュ爺さん、名物糸弾きヴァイオリンもしっかり披露しています(笑) この頃クラムドの数枚は出ていたと思いますが、まだカリウとコスティカのツートップに変わる前です。Nicolae Neacșu ("Culai")は2002年に78歳で、Dumitru Baicu ("Cacurică")は2007年に76歳で亡くなっています。ネアクシュより4つ年上のイオン・マノレがメンバーの中では長老のようで、2002年に亡くなっているので、2000年の来日の時にも姿が見えなかったのでしょう。

Taraf de Haidouks en concert 1994

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