ミクロコスモス~6つのブルガリア舞曲
放送でも言いましたが、1977年にミシェル・ベロフのピアノ演奏でバルトークの「6つのルーマニア民族舞曲」を聞いたのが、民族音楽に目を向ける大きなきっかけになりました。ちょうどコマネチが床運動でルーマニアの民族舞曲を使っていた頃です。その曲をクレズマーの演奏で見つけ、狂喜したことも25年くらい前にありました(笑) 「6つのルーマニア民族舞曲」は、元の民族音楽が辿れますが、今回放送でかけた「6つのブルガリア舞曲」は元歌的な曲は分かっているのでしょうか? 何しろ当時は中学生の耳ですから、ポピュラーな前者に比べ、後者は晦渋に聞こえました。ミクロコスモス(小宇宙の意)は、「ピアノを通しての現代音楽への入門書」との評があります。今日の楽譜付き動画の演奏は、イェネー・ヤンドー Jenő Jandóです。(以下放送原稿を再度)
20世紀ハンガリーの大作曲家バルトークは、教育目的で153のピアノ曲集「ミクロコスモス」を書いていますが、変拍子が多く一番上級の曲として知られているのが、ラストを飾っている148~153番目の「6つのブルガリア舞曲」です。彼のハンガリーやルーマニアの民謡を題材にした作品は、またそれぞれの民族音楽との比較でかけますが、今回は私がバルトークを通して一番最初に民族音楽に目を向けるきっかけになったミシェル・ベロフの1977年のLPとおそらく同じと思われるアップルミュージックのミクロコスモスの音源でおかけします。
Bartok - 6 Dances in Bulgarian Rhythm from Mikrokosmos
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