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2021年5月31日 (月)

コソヴォの音楽

ゼアミdeワールド261回目の放送、日曜夜10時にありました。2日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日は最初の2曲のみです。Lulzoj Fusha Lulzoj Maliは色々動画もありましたので、また水曜以降に。

今回は旧ユーゴのコソヴォに移ります。コソヴォは、北東をセルビア、南東を北マケドニア、南西をアルバニア、北西をモンテネグロに囲まれています。ユーゴスラビア解体の過程でコソボ紛争を経て独立しましたが、コソボを自国領土の一部とみなすセルビア及びその友好国からは独立を承認されていないという国です。人口の92%はアルバニア人です。

コソヴォの音源を探してみました。丸まる一枚というのはなかったのですが、何曲かコンピレーション等に入っていました。まずは前回アルバニアの最後にかけた仏Arionから2002年に出ていたシェマリ・ブリシャ&スカロス楽団のHapi Syteと言う盤からです。イタリアで活動するコソヴォ人歌手とバルカン半島の研究者達が演じるアルバニア伝統音楽と言う内容でした。アルバニア音楽の西アジア的な風合いを強く感じさせる演奏になっています。12曲目はコソヴォの歌で「野原と山々に花が咲く」(移住の歌)です。

<12 Lulzoj Fusha Lulzoj Mali (Les champs et les montagnes s'épanouissent) 6分54秒>

この盤のラストを飾っている13曲目「私はジャニネへ向かう」は、南アルバニアのフリーリズムの3声の叙事詩的なポリフォニーになっていて見事な演奏ですので、コソヴォではありませんが、かけておきます。

<13 Mora Rrugen Per Janine (J'ai pris la route pour Janine) 6分13秒>

もう一枚は、マケドニアの6回目でかけたズルナとダウルの盤に2曲、コソヴォの曲がありました。英Topic Recordsから出ている「マケドニアと近隣諸国のジプシー音楽」と言うCDですが、サックス以前から伝統的に行われていたダブルリードのズルナと大太鼓ダウルという、この地域に普く見られる組み合わせで演じられる結婚式の音楽が収録されています。

<GYPSY MUSIC FROM MACEDONIA & NEIGHBOURING COUNTRIES ~Kalandxój (Kosovo) 4分27秒>
<GYPSY MUSIC FROM MACEDONIA & NEIGHBOURING COUNTRIES ~Burrërisht (Kosovo) 1分33秒>

トルコの音楽巡りの際に、Voice of the Turtle / Music of the Spanish Jews of Turkeyと言うタイタニックのセファルディ音楽の盤を取り上げましたが、このシリーズには「ブルガリアとユーゴスラヴィア編」もありまして、バルカン巡りのどこかに入れてようと思っていました。コソヴォの後に少し余りましたので、今回入れておきます。
15世紀のレコンキスタで、スペインのユダヤ教徒はイスラム教徒と共に追放され、北アフリカやバルカン半島など多くは旧オスマン帝国内に離散しました。スペイン系ユダヤ人は、セファルディとも呼ばれます。
211回目の放送でもかけた曲ですが、Voice of the Turtleの第3集ブルガリアと旧ユーゴスラヴィアのバルカン編から、La Sirenaという曲をおかけします。バルカンのセファルディーの間に広まったよく知られている叙情歌です。
211回目でも解説を入れましたが、セイレーンとは「サイレン」の語源ですが、ギリシア神話では、海の航路上の岩礁から美しい歌声で航行中の人を惑わし、遭難や難破に遭わせる、上半身が人間の美しい女性で、下半身は鳥の姿の海の怪物を指しますが、Voice of the Turtleの対訳歌詞では「もし海がミルクで出来ていて、私が漁師だったら、私は愛の言葉で不幸を釣るだろう」と匂わせる所で終わっています。この歌のルーツはボスニアのサライェヴォにあるそうです。この曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<14 La Sirena 4分34秒>

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