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2021年5月24日 (月)

シェマリ・ブリシャ&スカロス / Hapi Syte

ゼアミdeワールド260回目の放送、日曜夜10時にありました。26日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。ロマノ・ディヴェスは水曜以降に。

260回目の放送になりました。アルバニアの音楽の4回目になります。今回は2枚の音源をご紹介したいと思います。
1枚目は、仏Arionから2002年に出ていたシェマリ・ブリシャ&スカロス楽団のHapi Syteと言う盤で、イタリアで活動するコソヴォ人歌手とバルカン半島の研究者達が演じるアルバニア伝統音楽と言う内容でした。アルバニア本国ではなく旧ユーゴ側のコソヴォ出身で、イタリアを拠点にしているというのがユニークです。と言っても、先週かけたようなイタリア南部のアルバニア系アルベレシュの音楽のようにイタリア化している訳ではなく、アルバニア音楽の西アジア的な風合いを強く感じさせる演奏になっています。
 

まずは、1曲目の「南アルバニア、ラブ地方の哀歌」と英訳のあるKaba Isbeからおかけします。クラリネットの雄弁さに耳が釘付けになります。

<1 Kaba Isbe (Lamentation Labe) 3分12秒>

2曲目は南アルバニアの3+2+3の8拍子の3声のポリフォニー「君の黒い瞳を開いて!」と言う曲です。8拍子でも4拍子系ではなく、拍の分割が風変りです。

<2 Hapi Syte E Zeze (Ouvre tes yeux noirs !) 5分6秒>

5曲目に飛んで、北アルバニアの婚礼の歌「娘は成長した」は、オリエンタル・ムード溢れる一曲です。

<5 U Rrit Vasha (La fille a grandi) 2分52秒>

9曲目は、中央アルバニアの歌(ロマンス)で「僕らが愛し合った6か月」と言う曲です。旋律の美しい曲です。この盤から12曲目と13曲目も予定していましたが、時間の都合でコソヴォの音楽を取り上げる際に回します。

<9 Ka Nje Muaj Giysem Viti (Il y a six mois que nous nous aimons) 3分37秒>

2枚目はアルバニアのロマ音楽になりまして、Rromano Dives(ロマノ・ディヴェス)のChaj Zibedeと言う1996年に仏Al Surから出ていた盤です。アル・スール自体90年代の内に活動休止してしまいましたが、まだ在庫が残っていました。ロマノ・ディヴェスはアルバニアのベテラン・ロマ・グループで、2000年ころの話ですがヨーロッパではツアーが組まれるほど有名だそうです。クラリネット、アコーディオン、ベース、ダラブッカ中心で、女性ヴォーカルの入る1曲目とタイトル曲の2曲目が特に素晴らしいので、続けて聞きながら今回はお別れです。1曲目のE Semesqiri Giliと9曲目のE Ivanesqi Giliが、ハンガリーのジプシー音楽でのケレマスキ・ジリ(踊り歌)とメセラキ・ジリの対比を思い起こさせる名前で気になりましたので、9曲目についてはゼアミブログの方で触れたいと思います。ジリと言うのは、ロマ(ジプシー)語で「歌」の意味です。次回から、旧ユーゴのコソヴォに移ります。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<1 E Semesqiri Gili 5分43秒>
<2 Chaj Zibede 4分2秒>

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