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2021年5月13日 (木)

シャヒーディーのセガー

シャヒーディー追悼特集という事で、もう一日だけペルシア音楽で行きます。シャヒーディーのダストガー・セガーの演奏は、CALTEX盤とオコラ盤で違っています。私の放送のオープニングにかけているのはオコラの方ですが、YouTubeはなさそうでした。今日はシャヒーディーのライブ映像と、おそらくカルテックスと同じ音源のイラン盤のスタジオ録音を上げておきます。オコラの方はホセイン・テヘラーニのトンバク独奏から入ってきますが、今日の映像のセガーではトンバクがエスマイリーに変わっていて、器楽合奏と同時にピシュリーズ奏法で入っています。
オコラの方のパーソネルは、アブドルワハブ・シャヒーディー(ウード、歌)、ジャリール・シャーナズ(タール)、アスガール・バハーリー(ケマンチェ)、ファラマルズ・パイヴァール(サントゥール)、ハッサン・ナヒッド(ネイ)、ホセイン・テヘラーニ(トンバク)と言う、信じられないような超豪華な布陣でした。録音は1970年頃と思われますが、LPの頃からありましたし、89年頃オコラで最初にCD化されたのがこの盤でした。当時はペルシア音楽と言えば、パイヴァールしかほとんど知られてないような時期でした。90年代までは手に入り易かったので、当時ペルシア音楽に関心を持たれていた方は、お持ちの方が多いかと思います。CALTEXのセガーのライブ映像は、イラン革命前ですから女性の演奏家もいますし、彼女らが持っている胴のくびれた擦弦楽器ゲイチャクや、ロバーブ(左端)かと思われる珍しい楽器も見えます。しかし何よりも、シャヒーディーの歌声の美しさを特筆すべきでしょう。

Abdolvahab Shahidi - Afsaneh Shod

Segah

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