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2021年6月17日 (木)

セルビアとモンテネグロの正教会の音楽

セルビア正教会の系列の合唱団がモンテネグロ正教の音楽を取り上げたと思しきこの盤は、CDは見たことはありません。ほとんどが西欧的な合唱で、本当にこんな感じなのだろうかと思いますが、取り上げたCherubic HymnとTe deum laudamusの2曲は美しく、特にソプラノのハイトーンが輝かしく素晴らしいです。1本目は放送内容とは関係なく、セルビア正教会の映像です。2本目のDogmaticon 2th Toneのように、ドローン(持続低音)がバックに入っています。(以下放送原稿を再度)

Serbian Orthodox Chant - Psalm 135 Praise the Lord

続きましてモンテネグロ正教の音楽に移ります。The Serbian Choral Society Jedinstvo 1839 Kotorの演奏で、Orthodox Church Music from Montenegroと言う盤のデータをストリーミングで聞きましたので、こちらからおかけします。全体に西欧的な合唱が多めですが、中に数曲、正教会らしい曲がありました。7曲目のDogmaticon 2th Toneと言う曲です。

<7 Dogmaticon 2th Tone 1分59秒>

4曲目のCherubic Hymnは、ヘルヴィムの歌と訳せますが、正教会の聖体礼儀で大聖入の際に歌われる祈祷文・聖歌で、主にスラヴ系の正教会でチャイコフスキーなど多くの作曲家がこの祈祷文に作曲を行い、一部は実際に聖体礼儀で使われているが、作曲者不詳の伝統的な聖歌もギリシャ系・スラヴ系・その他の正教会で広く用いられているとのことです。ヘルヴィムとはケルビムの現代ギリシャ語・教会スラヴ語読みであり、天使の名のことです。

<4 Cherubic Hymn 2分26秒>

ブルックナーなどクラシック音楽家の作品でも有名なテ・デウムが6曲目に入っています。キリスト教のカトリック教会・ルーテル教会・正教会の聖歌の1つで、テクストの冒頭のラテン語の一文“Te deum laudamus”(われら神であるあなたを讃えん)からこの名称で呼ばれます。

<6 Te deum laudamus 2分53秒>

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