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2021年8月11日 (水)

グラゴル・ミサ

今週の放送での白眉、クルク島のグラゴル・ミサをクローズアップしてみます。後に続くVesper Sequenceが、終始ハーモニーの美しい曲なだけに、より際立ちます。何故こう言う途中から不協和音になる音楽が生まれたのか、不思議と言う他ないです。しかし、忘れられない独特な美しさがあるのも確か。こういう歌唱が、声色も含め今も完全に伝承されているのでしょうか。ダブルリードの笛ソペラと違って、なかなか難しい様にも思います。米Folkwaysのこの録音は1961年ですから、かなり前です。3本目はヤナーチェクのグラゴル・ミサです。演奏はマッケラス指揮チェコ・フィルです。曲は昔から知っていますが、この機会にちゃんと聞いてみようかと思います。
ウィキペディアに以下の興味深い記述がありました。特に、クロアチア文化の中心でグラゴル文字で多様な文学作品が創られ、の箇所。「1000年以上、島はダルマチア語の方言ヴェグリオットの中心地であった。島は伝統的にクロアチア文化の中心であった。グラゴル文字で多様な文学作品が創られ、その一部は島に保存されている。クルクには中世の司教座があり、重要な貴族フランコパン家に支配された。クルクは中世からヴェネツィア共和国の支配下にあり、1797年のカンポ・フォルミオ条約以後はイストリアとともにオーストリア帝国領となった。第一次世界大戦後、島はイタリアに併合され、第二次世界大戦後にユーゴスラビア社会主義連邦共和国の一部となった。」(以下放送原稿を再度)

この盤は2,3分までの小曲が9曲続いた後に、B面に当たる後半は結婚式の音楽が続き、その終わりに教会スラヴ語の典礼文に曲付けされたグラゴル・ミサの抜粋と、カトリックの晩課(夕べの祈り)が入っています。グラゴル・ミサと言えば、チェコ(モラヴィア)の作曲家ヤナーチェクの作品が有名ですが関係はありません。この2曲はノーカットで全部入れたいので、先に続けておかけします。どちらも男女の交唱のスタイルですが、グラゴル・ミサは協和音の部分に始まり、段々と不協和音の部分が出てきます。これが大変に興味深いです。グラゴル・ミサが9分弱、晩課Vesper Sequenceは4分です。Sequenceは英語のシークエンスの意味ではなく、教会音楽のラテン語の用語、セクエンツァ(続唱)のことではと思います。

<14 The Diaphonic Music of the Island Krk, Yugoslavia ~Extract from a Glagolithic Mass 8分48秒>

<15 The Diaphonic Music of the Island Krk, Yugoslavia ~Vesper Sequence 4分5秒>

Janáček - Glagolitic Mass (Score)

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