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2021年8月 5日 (木)

クラパ・ツァンビとŠpiro Jurić

クラパ・ツァンビの魅力は、何といってもトップ・テナーのあの輝かしい歌声だと思いますが、月曜と昨日のリパ・モヤの動画のコメントに、彼の名前はŠpiro Jurić(シュピロ・ユリッチ)らしいとありました。しかし、現在はクラパ・ツァンビにはいないようで、Vokalisti Saloneと言うグループで歌っているようです。あの声がないと、リパ・モヤも全く映えないと思います。最近のクラパ・ツァンビの動画を幾つか見ましたが、ポップ・アレンジが強くなった路線も出て来ているようで、そのタイプは見る気も起きず(笑) 月曜と昨日のリパ・モヤの動画は2000年で、彼の歌唱が入った原盤のクロアチアDallas盤が出たのが2004年、そのライセンスで英ARCの盤「クロアチアの歌 ダルマチア海岸のクラパ歌謡」Songs Of Croatia: Klapa Singing From The Dalmatian Coastが出ています。放送でかけたのと同じ他の4曲の動画はありました。クラパ・イェルサは明日に。(以下放送原稿を再度)

この「クロアチアの歌 ダルマチア海岸のクラパ歌謡」と言う盤は、クラパ・ツァンビともう一つのグループのクラパ・イェルサの歌唱が一曲ずつ入れ替わりで入っています。まず奇数番号に入っているクラパ・ツァンビの歌唱を数曲続けたいと思います。
5曲目Temperaは「愛のない世界がいかに灰色かについての歌」と言う解説がありました。

<5 Klapa Cambi / Tempera 2分11秒>

9曲目Sve ću preživitは「貧困と不幸を乗り越えることはできても、愛の喪失を乗り越えることができない男の物語。」と解説にありました。「あなたは何故ここにいない?」の意味のシュトテネーマの文句で終わる曲で、どうしてもヤドランカさんの歌を思い出してしまいますが、ダルマチアの歌はどこまでも明るい曲調なのが対照的です。

<9 Klapa Cambi / Sve ću preživit 3分>

11曲目のDobri Judiは、「女性に拒絶された後、男性は友人を頼って歌の快適さを見つけ、傷ついた心を癒す」と言う内容で、これも実にダンディな歌です。

<11 Klapa Cambi / Dobri Judi 3分8秒>

では最後に再びクラパ・ツァンビのこの盤の最後の歌唱で、20曲目のDobro Jutro Tugoを時間まで聞きながら今回はお別れです。「ずっと前に他の男と逃げてきた、忘れられない愛人に出会う男について」と言う意味深な解説がありました。

<20 Klapa Cambi / Dobro Jutro Tugo 3分>

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