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2021年8月12日 (木)

イストリア~Ojkanje~クラパ

クルク島のすぐ西側のイストリア半島の音楽も独特で、音階はイストリア音階と呼ばれるようです。1本目の1分半くらいからダンスが出てきますが、そこで吹かれているソペラらしき笛の音がやはりクルクのソペラに似ていて、後半には2本のデュエットが入っています。クルクのソペラは、指孔の間隔が全音ではなく半音だそうです。グラゴル・ミサの後半も半音階進行が多いのが大きな特徴でした。笛の調子はずれにも聞こえる音と、女性の四重唱もクルクの歌に似ているのでは。
2本目はダルマチアの内陸部のOjkanjeの歌唱伝統を収録しています。ポリフォニックで大きく声を揺らすのが特徴的。 地方で言えば、Velebit, Lika, Kordun, Karlovacになります。3本目はクラパの現地録音のようです。こんな美声で歌う男性が多いのはやはり凄いです。こうしてユネスコの3本を並べてみると、クルクとクラパは全く異質なようで、何か繋がる部分も見えて来る気がします。特にOjkanjeを間に挟むことで。

Two-part singing and playing in the Istrian scale

Ojkanje singing

Klapa multipart singing of Dalmatia, southern Croatia

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