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2021年9月

2021年9月30日 (木)

ゲオルゲ・ザンフィルのパンフルート

パンフルート(あるいはナイ)と言えば、何といってもルーマニアの名人ゲオルゲ・ザンフィルのイメージが強い世代です。ジェームス・ラスト作曲の The Lonely Shepherd(邦題:ロマーナの祈り)が大ヒットして後の1980年頃でしょうか、ジョルジュ・ザンフィルとフランス式に呼ばれるようになってからは、ほとんどルーマニアの伝統音楽から離れ、耳当たりの良い西欧的なイージーリスニングやフォルクローレを演奏するようになりましたが、それからはほとんど全く興味なしで(笑)。YouTubeもジョルジュと呼ばれるようになってからの映像がほとんどのようです。
ゲオルゲ時代の映像を探しに探して見つけました。その頃の70年代の音源では、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスもやっているレパートリーもありました。2本目の葬儀歌のボチェッツなどは、ほんとうに会葬者の慟哭に聞こえます。このアリオン盤は、76年にビクターからLPで出たルーマニアElectrecord原盤の演奏とは別録音のようで、やはりエレクトの方が良かったと思いますが。3,4本目はビクター盤には入ってなかった曲です。5本目は割と最近の演奏でしょうか、おそらくルーマニアで一番有名な曲「ひばり」です。1本目は若き日のザンフィルによるホラ・スタッカート。ディニク作曲ハイフェッツ編曲のヴァイオリン版で有名な曲です。
以上、スロヴェニアのパンフルートでは見つからないので、ザンフィルの演奏を上げておきました。

GHEORGHE ZAMFIR - Hora Staccatto

Bocet

Gheorghe Zamfir, Simion Stanciu - Briul si joc de doi din banat

Au plecat olten la coasa

Gheorghe Zamfir - Ciocârlia -Tel Aviv.

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2021年9月29日 (水)

Laibach - My Favorite Things

CymbalでYouTube検索するとツィンバロムに似た打弦楽器のツィンバルではなく、打楽器のシンバルばかり出てきますし(笑)、ツィターやパンフルートもスロヴェニア伝統音楽の映像は皆無のようです。もう少し探してみますが、今日はとりあえず放送でかけたライバッハのMy Favorite Thingsを入れておきます。2本目は弦楽四重奏編曲版です。私らが弾いたのとは違う編曲ですが。(以下放送原稿を再度)

スロヴェニア・シリーズの最後に、ライバッハの2018年のサウンド・オブ・ミュージックから、My Favorite Thingsを聞きながら今回はお別れです。エーデルワイスやドレミの歌など、有名曲が何曲もあるこのミュージカルを、何とライバッハがカバーしていて、非常に驚いた音源です。チロルやアルプスらしい曲が多いので、スロヴェニアでも馴染み深いのかも知れません。前に言いましたが、個人的に80年代はニューウェーヴやインディーズにどっぷりだったので、ライバッハもLPを持っていましたが、今も活動が続いていることを初めて知って非常にびっくりした次第です。My Favorite Thingsと言えば、ジョン・コルトレーンのソプラノサックスのジャズ演奏が特に有名ですが、弦楽四重奏編曲もありまして、前に1stヴァイオリンとチェロのパートを弾いたことがありました。JRのCMで流れて以来でしょうか、「私のお気に入り」のタイトルでポピュラーソングとしても一般に知られていると思います。

<5 Laibach / The Sound of Music ~My Favorite Things 3分42秒>
Laibach - My Favorite Things (Official Video)

My Favorite Things(弦楽四重奏)

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2021年9月27日 (月)

とりあえずヴァイオリン・ツィターを

ゼアミdeワールド278回目の放送、日曜夜10時にありました。29日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今週のTrikontのDer Bleiche Mondのデータは、YouTubeには一切見当たりませんでした。とりあえずヴァイオリン・ツィターの動画を一本上げておきます。放送では、ピアノの中身を取り出したような見た目は似ていても、ツィンバルやツィンバロムが打弦楽器、ツィターは撥弦楽器と言うことを言い忘れておりました。ライバッハはまた後日。

スロヴェニアの音楽の3回目です。スロヴェニアの民族音楽と言えば、ドイツのTrikontから出ていたDer Bleiche Mondは絶対外せない盤ですが、手元資料がMDでも見当たらず、結局Trikontのサイトの試聴データでおかけすることにしました。各30秒程で音質は良くないですが、どうかご了承下さい。余談ですが、Trikontと言うレーベル名について、「トリコント」と一文字ずつ5音節にして母音をはっきり入れて日本式に発音するとドイツ語圏の人には全く通じないので、トゥリ・コントと2音節でいつも読んでおりました。

ハンガリーのツィンバロムやオーストリアのツィターの系統と思われるツィンバルが中心になった7曲目までを、まずおかけします。実物は見たことがありませんが、おそらくハンガリーのツィンバロムに近い、楽器を首から下げて弾きながら歩けるスタイルだと思います。

1. Cymbal-Bande aus Beltinci Tanz Drmac 01:27
2. Misko Baranja, Cymbal Vsi so venci veili - Alle Kränze sind verwelkt 02:24
3. Cymbal-Bande aus Beltinci Tanz SotiC 01:18
4. Cymbal-Bande aus Beltinci Spitzpolka - Spicpolka 01:52
5. Cymbal-Bande aus Beltinci Mesec sveiti v obri kleiti - Der Mond scheint in den Keller 02:32
6. Cymbal-Bande aus Beltinci, Darja Zalik Po cesti idu drotarji - Topfbinder kommen des Wegs 01:40
7. Cymbal-Bande aus Beltinci Po zelenoj trati - Auf dem grünen Grase 01:02

8曲目から12曲目までは、ブラスアンサンブルやタンブリッツァが出てきて、12曲目は有名なウインナ・ワルツ「美しく青きドナウ」です。

8. Die Blaskapelle aus Beltinci - 02:00
9. Tamburica-Spieler aus Sodevci C-Polka 02:19
10. Tamburica-Spieler aus Sodevci Starotrska kolo - Kolo-Kreistanz aus Stari trg 01:59
11. Tamburica-Spieler aus Sodevci Der Kuckuck Kukavica 03:49
12. Zdravko Debeljak, Leier Zdravko Debeljak - An der schönen blauen Donau 01:07

ツィンバルの中には、ヴァイオリンと一体化した弓と指の両方で演奏するヴァイオリン・ツィターと言う楽器がありまして、13曲目から3曲入っています。速いポルカやワルツなどを演奏しています。スウェーデンのニッケルハルパに似た、倍音豊かな柔らかい響きです。

13. JoZe Zajc, Violin-Zither Schnelle Polka 01:45
14. JoZe Zajc, Víolin-Zither Walzer 01:34
15. Slavo und Irenka Batista, Violin-Zither und Bass RoZa na vrtu Zelenem cvete - Es blüht eine Rose im grünen Garten 01:43

Lorenz Mühlemann - Hingerem Jörberg (Violin Zither)

Cymbalと綴りが異なるZitherは、おそらくオーストリアのツィターに近い楽器ではと思います。16,17曲目はツィター・アンサンブルの演奏です。

16. Bordun-Zitherensemble aus Benterovci Volksmusik aus dem Prekmurje 02:57
17. Bordun-Zitherensemble aus Benterovci Tschardasch Cardas 03:17

スロヴェニアの東部では、パンフルートがよく使われるそうで、ルーツはギリシアにありルーマニアで盛んな印象の強い組笛のパンフルートがスロヴェニアにもあったという、やはり驚きの4曲が18曲目から続きます。22曲目は明らかに指孔がある笛のようです。

18. Franc Laporsek, Panflöte, Maks Hernec, Zvegla Jaz bom na Tirolsko vandrau - Gen Tirol will ich wandern 01:08
19. Franc Laporsek, Panflöte, Franc Topolovex, Blasen auf dem Efeublatt Bledi Mesec - Der bleiche Mond, Namenstagsständchen 01:04
20. Franc Laporsek, Panflöte23er Aus Haloze 01:01
21. Franc Laporsek, Panflöte29er Aus Haloze 00:57
22. Maks Herned Zvegla Marsch 00:59

23曲目から、映画「第三の男」で余りにも有名なオーストリアのツィター音楽にそっくりな雰囲気の曲が2曲出てきて、その後はアコーディオン中心のポルカとワルツが2曲続き、全26曲を締め括っています。

23. Barbara und Franc Roban, Konzertzither Walzer 01:39
24. Franc Roban, Zither ojstrica, ti nase kraliestvo - Ojstrica, du unser Königreich 01:19
25. Albino GriZaniC, Ziehharmonika plonarca Polka 01:21
26. Albino GriZaniC, Ziehharmonika plonarca Lugarski valCek - Lugaro-Walzer 01:41

ではスロヴェニア・シリーズの最後に、ライバッハの2018年のサウンド・オブ・ミュージックから、My Favorite Thingsを聞きながら今回はお別れです。エーデルワイスやドレミの歌など、有名曲が何曲もあるこのミュージカルを、何とライバッハがカバーしていて、非常に驚いた音源です。チロルやアルプスらしい曲が多いので、スロヴェニアでも馴染み深いのかも知れません。前に言いましたが、個人的に80年代はニューウェーヴやインディーズにどっぷりだったので、ライバッハもLPを持っていましたが、今も活動が続いていることを初めて知って非常にびっくりした次第です。My Favorite Thingsと言えば、ジョン・コルトレーンのソプラノサックスのジャズ演奏が特に有名ですが、弦楽四重奏編曲もありまして、前に1stヴァイオリンとチェロのパートを弾いたことがありました。「私のお気に入り」のタイトルでポピュラーソングとしても一般に知られていると思います。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<5 Laibach / The Sound of Music ~My Favorite Things 3分42秒>

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2021年9月24日 (金)

レジアの踊り

レジアの踊りの方に焦点を移します。言葉では、スロヴェニアとイタリアはスラヴ系とラテン系で異なっても、共通するのはカトリックの文化。カルナヴァル(謝肉祭)の映像も目立ちます。1本目は「はこだて国際民俗芸術祭」の映像のようです。3本目は1973年の映像で、これは貴重な記録では。5本目の女性フィドル奏者は、イヴァ・ビトヴァと見間違えました(笑) 6本目は放送でかけた曲とは違いますが、Brian Olewnickが「真のハイライトのいくつかは、無伴奏の女性の重唱」と形容したタイプの味わい深い民謡です。

2010 WMDF003 "Val Resia", Italy: ヴァル・レシア

Italian Fiddle - Resia Valley music and dance

VAL RESIA - SAN GIORGIO - CARNEVALE 1973

Carnival in Resia

Barabàn - Resiane

Resian folk song 1

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2021年9月23日 (木)

レジアのフィドルと3弦チェロ

今日はレジアのフィドル(citara)と3弦チェロ(bunkula)に焦点を当ててみます。ヴァイオリンとチェロを弾いているもので、どうしてもこの2つには目が行ってしまいます。フィドル(ヴァイオリン)奏者はフレーズごと、左右交互に足を踏み鳴らしていました。録音を聞いている限りでは、踊り手のステップの音かと思っていましたが、フィドル奏者の足音だったとは(笑) これはYouTubeを見なければ分からなかったことです。
ボウイングが曲がっていたり(弦に対して弓が直角にまっすぐ動いてない)、松脂が白くこびりついていたりと言うのは、クラシック奏法的には完全にアウトですが(笑)、東欧のフィドルでは普通に見られることです。何よりノリと味わい重視だろうと思います。3弦のチェロは2本ずつ重音で弾き、何と全く指板を押さえず、開放弦だけを弾いているようです。フィドル奏者の足踏みと合わせて、重音の組み合わせが変わっています。3弦のコントラバスやヴィオラはルーマニアのトランシルヴァニア音楽などで出て来ますが、チェロの3弦と言うのはレジアで初めて見ました。太い弓はコントラバスのものだと思います。北東イタリアのスラヴ圏、レジアの例を見ると、イタリアの一般のフォーク・フィドルはどうだろうかと気になってきます。

Coro Monte Canin Val Resia "Potyme dö pö Lypje"

Resia Valley - Italian fiddle

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2021年9月22日 (水)

北イタリアのスロヴェニア人

ジョン・ゾーンのAvant Recordsの音源自体はYouTubeには見当たりませんが、Resia Valley Musicと検索すると色々出てきました。とりあえず今日はAvant Recordsの音源の曲名で検索して出てきた2本を入れておきます。(以下放送原稿を再度)

クロアチア北西部のイストリア辺りにイタリア人がいたのと入れ違うように、イタリア北東部のヴェネツィアの更に東に位置するフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州のレージア渓谷には、スロヴェニア系少数民族がいて、この地での録音がジョン・ゾーンのレーベルAvant Recordsから96年に出ておりました。イタリアにスラヴ人がいた!と当時非常に驚いた音源です。よく聞くとスラヴ語らしき発音が聞こえてきます。フィドル(citara)と3弦チェロ(bunkula)を中心に、足の踏み鳴らしの生み出すシンプルなリズムは、アラン・ローマックスが録音したイタリアの本物の民謡にもそっくりですが、バルカンやハンガリーの音楽に近い面も見いだせるのかも知れません。そのリズムの出てくる3曲目から3曲続けます。

<3 Ta-do Z Te Biske Jasane 2分23秒>

<4 Ta Matjonawa 1分29秒>
Resia Valley Music - Ta Matjonawa

<5 Ta Pustawa 2分32秒>

Brian Olewnickのレビューによると「真のハイライトのいくつかは、無伴奏の女性の重唱で、WödaTaJurüdinaは、このレコーディングの時点で70歳だった2人の女性のデュエットです。失われた愛に対する彼女らの嘆きの優しさは印象的です。」とあります。その6曲目のWoda Ta Jurudinaを次におかけします。

<6 Woda Ta Jurudina 4分6秒>

では最後に、賑やかな歌声と共に足を踏み鳴らし、ヨーデルのような掛け声も入った、場の盛り上がりの様子がよく分かる曲を聞きながら今回はお別れです。最初の2曲がCDのラスト2曲のTa Lipawskaと、チロリアンの叫び声のような僅か4秒のJuhuhuc…!で、後の2曲は11、12曲目共通のPoti Mi Do Po Lipjeと言う曲で、2曲目の方が同じ曲のインストです。

<20 Ta Lipawska 2分42秒>
Ta lipawška (OPZ RTV Slovenija & Janez Dovč & Sozvočja Slovenije)

<21 Juhuhuc…! 4秒>
<11 Poti Mi Do Po Lipje 52秒>
<12 Poti Mi Do Po Lipje 2分26秒>

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2021年9月20日 (月)

Slovenia - Folk Songs from the Frankie Yankovic Collection

ゼアミdeワールド277回目の放送、日曜夜10時にありました。22日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。レジア渓谷の方は水曜以降に。Frankie Yankovic Collectionの音源は、古き良き60年代のスロヴェニアを思い出させるとの意見もありました。

スロヴェニアの音楽の2回目です。スロヴェニアの民族音楽のまとまった音源としては、ドイツのTrikontから出ていたDer Bleiche Mondと英ARCのTraditional Music of Slovenia以外に、おそらくスロヴェニア盤と思われるSlovenia - Folk Songs from the Frankie Yankovic Collectionと、イタリア北東部フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州のレージア渓谷に住むスロヴェニア人の録音があります。今回はSlovenia - Folk Songs from the Frankie Yankovic Collectionとレージア渓谷の盤からご紹介します。

とは言いましても、Slovenia - Folk Songs from the Frankie Yankovic Collectionは現物を見たことのないアイテムですし、レージア渓谷の方も品切れで手元に残ってないので、曲の詳細は不明です。Frankie Yankovic Collectionの方は男女の歌をアコーディオンなどが伴奏していますが、チロル風な曲調が多く、曲によってはシャンソンのようにも聞こえます。余談ですが、大指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンの母方はスロヴェニア人の家系であり、民族的にはスラヴ人の血を引いているそうです。この盤の全32曲ほとんどがこのチロル風の音楽で、なかなか違いを聞き分けるのが難しいです(笑) 1曲目から3曲続けます。

<1 Sneška Šterbenc / Tell Me Why (Waltz) 3分11秒>

<2 Joseph Kelbel Orchestra / Sell My Skirt / I Saw My Girl Last Night / We Are Slovenian Lads 2分7秒>

<3 Bozo Groselj & Branka Stergar / I Am Young / At Dawn the Frost Fell 1分46秒>

クロアチア北西部のイストリア辺りにイタリア人がいたのと入れ違うように、イタリア北東部のヴェネツィアの更に東に位置するフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州のレージア渓谷には、スロヴェニア系少数民族がいて、この地での録音がジョン・ゾーンのレーベルAvant Recordsから96年に出ておりました。イタリアにスラヴ人がいた!と当時非常に驚いた音源です。よく聞くとスラヴ語らしき発音が聞こえてきます。フィドル(citara)と3弦チェロ(bunkula)を中心に、足の踏み鳴らしの生み出すシンプルなリズムは、アラン・ローマックスが録音したイタリアの本物の民謡にもそっくりですが、バルカンやハンガリーの音楽に近い面も見いだせるのかも知れません。そのリズムの出てくる3曲目から3曲続けます。

<3 Ta-do Z Te Biske Jasane 2分23秒>
<4 Ta Matjonawa 1分29秒>
<5 Ta Pustawa 2分32秒>

Brian Olewnickのレビューによると「真のハイライトのいくつかは、無伴奏の女性の重唱で、WödaTaJurüdinaは、このレコーディングの時点で70歳だった2人の女性のデュエットです。失われた愛に対する彼女らの嘆きの優しさは印象的です。」とあります。その6曲目のWoda Ta Jurudinaを次におかけします。

<6 Woda Ta Jurudina 4分6秒>

では最後に、賑やかな歌声と共に足を踏み鳴らし、ヨーデルのような掛け声も入った、場の盛り上がりの様子がよく分かる曲を聞きながら今回はお別れです。最初の2曲がCDのラスト2曲のTa Lipawskaと、チロリアンの叫び声のような僅か4秒のJuhuhuc…!で、後の2曲は11、12曲目共通のPoti Mi Do Po Lipjeと言う曲で、2曲目の方が同じ曲のインストです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<20 Ta Lipawska 2分42秒>
<21 Juhuhuc…! 4秒>
<11 Poti Mi Do Po Lipje 52秒>
<12 Poti Mi Do Po Lipje 2分26秒>

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2021年9月17日 (金)

Vokalna Skupina LanとBrina

女声合唱のVokalna Skupina Lanと、トラッド・グループのBrinaの映像も色々ありましたが、放送でかけたMed zvezdamiはなさそうでした。代わりに2011年のライブ映像を上げておきました。女性ヴァイオリニストの凄腕にびっくり。Vokalna Skupina Lanの方が動画は多く上がっているようです。Cvice mi polje pokriloの同じ曲名で、イストリアの舞踊とバグパイプの映像が出てきましたが、やはり不協和音が異色を放っています。スロヴェニアの涼やかな合唱とは、まるっきり違います。ごく近くなのに、この違い。不思議です。(以下放送原稿を再度)

3曲目は無伴奏の女声合唱で、この曲も涼し気な印象です。スラヴ色は薄く感じます。北欧かバルトの合唱のようにも聞こえる清涼感があります。

Vokalna Skupina Lan / Cvice mi polje pokrilo

Vokalna skupina Lan Metlika Lahko noč

Folklorna skupina KOLO - "Cviće mi polje pokrilo"

おそらく「星の中で」と言う意味の6曲目の歌は少しケルト色さえも感じさせ、ますますどこの国の音楽か分からなくなるような曲です。星のzvezdamiはロシア語ではズヴェーズダですから、言葉からスラヴ系と分かります。Brinaと言うグループの演奏は3曲ありますが、いずれもどこか他国の音楽をミックスしている感じです。

Brina / Med zvezdami (I Himmelen)

BRINA Mlado leto, Sax Pub 2011

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2021年9月16日 (木)

Viniski Tamburasi

トルコから伝わった弦楽器の流れを汲むタンブーラのトレモロ奏法はマンドリンにも似ていますが、掛け声と踊りはチロルが近く感じるという、スロヴェニアの伝統音楽は南北の要素が入り混じって、何とも不思議です。Viniski Tamburasiの映像は色々ありましたが、民族舞踊と一緒のこちらを上げておきました。この映像では楽士も民族衣装を着ています。2本目はARC盤の一曲目です。3本目は、昨日イグライ・コロと検索して出てきた一本で、これは音楽、踊りとも最高に面白いです。南北の音楽が入り混じっているだけでなく、唯一無二の素晴らしい音楽と踊りです。(以下放送原稿を再度)

Viniski tamburasi.mp4

ARC盤の1曲目に戻りましてViniski Tamburasiの演奏は、タンブーラの涼し気な合奏音楽で、雪山を望む湖と古城の景色のジャケットのイメージ通りの音楽と言えるでしょうか。

<1 Viniski Tamburasi / Kopriva, Seljancica, Carska kasa, Pobelelo pole, Lepa anka, Prelosko svatbeno 3分36秒>

"Igraj kolo!" - igre sa Ozrena i Trebave

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2021年9月15日 (水)

イグライ・コロ、ヤブコ

一昨日のIgraj kolo, jabukoと言う曲は、少し違う旋律があるようです。曲名はロシア語からも容易に推測が効いて、「コロを弾いて、リンゴよ」かなと思いますが、ヤブコ(リンゴ)にはどういう意味を込めているのかが気になります。1本目の男性が弾いているのが、スロヴェニアのタンブーラでしょうか。初めて見ましたが、胴の後ろが意外に丸いなと言うのと、奏法はマンドリンに似ているようにも見えます。jabukoとjabolkoなど、色々綴りがあるのは、スロヴェニアの狭い国土ながら山がちの地形のため、方言差が激しいためでしょうか。2本目は1本目のメンバーのようです。今日の3本辺りが正調で、ヴォドメッツの演奏はヴァリエーションと言うことでしょうか?

 

Igraj kolo jabolko, jabolko rudeče...

 

Jabolko Rudeče

 

Igraj kolo jabuko / Brencl banda

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2021年9月13日 (月)

スロヴェニアの音楽

ゼアミdeワールド276回目の放送、日曜夜10時にありました。15日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日の動画はVodomecの2曲のみです。

今回から数回、スロヴェニアの音楽を聞いて行きたいと思います。セルビアやクロアチアと同じく南スラヴ系の民族ながら、旧ユーゴ諸国の中で一番北に位置することからドイツ、オーストリアの影響が強く、イタリアにも近いことから、イタリアの要素も感じられます。

スロヴェニアの民族音楽のまとまった音源としては、ドイツのTrikontから出ていたDer Bleiche Mondと英ARCのTraditional Music of Sloveniaが特に知られていると思いますが、いずれも品切れで手元に残ってない状態でした。ARCの方はストリーミングにありましたが、重要音源の集まったトリコント盤の方はMDでデータを残してあったと思うので、見つかったらおかけしたいと思います。他にはストリーミングで見つけたおそらくスロヴェニア盤と思われるSlovenia - Folk Songs from the Frankie Yankovic Collectionと、イタリア北東部フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州のレージア渓谷に住むスロヴェニア人の録音位です。

異色な方面としては、80年代から活躍するライバッハがいまして、個人的に80年代はニューウェーヴやインディーズにどっぷりだったので、LPも持っていましたが、今も活動が続いていることを今回初めて知って非常にびっくりしました。LPは行方不明ですがストリーミングで聞けますので、この番組でかけられそうな曲がありましたら取り上げたいと思います。

ARCの音源をかける前に、前回かけた1950年代初頭のユーゴスラヴィアの2枚のアナログ音源にも1曲ずつ入っていますので、まずはこちらからおかけします。Songs and Dances of Yugoslaviaには、1曲だけスロヴェニアのPolkaが入っています。演奏者がYodeler with accordion(ヨーデル歌手のアコーディオン弾き語り)となっている通り、隣接するオーストリアのチロル音楽が非常に近く感じられます。

<14 Polka 39秒>

Folk Music of Yugoslaviaの方にはSlovenia: Danceと言うタイトルで、やはりチロル風な合唱が入っています。

<11 Slovenia: Dance 58秒>

ARC盤ですが、スロヴェニアの伝統音楽を少し現代的にアレンジして演奏しているグループを集めている印象でした。タンブリッツァのように聞こえる弦楽器が頻繁に出てきますが、スロヴェニアではタンブーラと呼ぶようです。現物が手元にないので、解説を参照できないのが残念です。

この盤で特に耳に残ったヴォドメッツと言うグループの曲を2曲続けておかけします。東に位置するハンガリーの影響も感じられるIgraj kolo, jabukoと、チロルかイタリアのどちら寄りか判別が難しいVse ticice lepo pojo,~の2曲です。

<7 Vodomec / Igraj kolo, jabuko 3分12秒>

<14 Vodomec / Vse ticice lepo pojo, Dobro se je rano uraniti, Popito vince ne dojde vec, Pivaj vzivaj in prepevaj 4分52秒>

この盤の1曲目に戻りましてViniski Tamburasiの演奏は、タンブーラの涼し気な合奏音楽で、雪山を望む湖と古城の景色のジャケットのイメージ通りの音楽と言えるでしょうか。

<1 Viniski Tamburasi / Kopriva, Seljancica, Carska kasa, Pobelelo pole, Lepa anka, Prelosko svatbeno 3分36秒>

3曲目は無伴奏の女声合唱で、この曲も涼し気な印象です。スラヴ色は薄く感じます。北欧かバルトの合唱のようにも聞こえる清涼感があります。

<3 Vokalna Skupina Lan / Cvice mi polje pokrilo 1分43秒>

おそらく「星の中で」と言う意味の6曲目の歌は少しケルト色さえも感じさせ、ますますどこの国の音楽か分からなくなるような曲です。星のzvezdamiはロシア語ではズヴェーズダですから、言葉からスラヴ系と分かります。Brinaと言うグループの演奏は3曲ありますが、いずれもどこか他国の音楽をミックスしている感じです。

<6 Brina / Med zvezdami 4分21秒>

少しクロアチアのタンブリッツァ楽団にも似ているかなと思うTamburasi Kud Oton Zupancic Gradacの演奏を時間まで聞きながら今回はお別れです。コロなどの舞曲ですが、やはり涼し気な印象です。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<11 Tamburasi Kud Oton Zupancic Gradac / Zeleni jure, Tribucko kolo, Lepa anka, Carska kasa, Ivanic kolo 4分45秒>

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2021年9月10日 (金)

Vasilija Radocicの歌声とセルビアのコロ

今日はSongs and Dances of Yugoslaviaから、先日の放送でかけた残りの曲を上げておきます。コロが多いです。その前に昨日の曲、Anica ovce cuvalaを歌っているVasilija Radocicの映像を上げておきました。同じ歌手だと思います。この曲、ルーマニアで言うならドイナに当たるでしょうか。フリーリズム主体のゆったりとしたエレジーと言う印象で、バルカン・ブラスの演奏もありました。それを2本目に。(以下放送原稿を再度)

Vasilija Radocic Anica ovce cuvala

Anica ovce cuvala

9曲目にセルビアのコロが入っています。笛とタンブリッツァの入った弦楽合奏による演奏です。

<9 Tri Putari Kolo 2分28秒>

10曲目のセルビアのコロは弦楽オーケストラによる演奏ですが、ルーマニアのホラに似た感じに聞こえる曲です。ヴァイオリンの独奏が高い音で弾く辺りがルーマニアの「ひばり」にそっくりです。

<10 Kolo 2分7秒>

11曲目のSumadija Koloもバルカンらしいコロで、アコーディオンによる演奏です。クレズマー音楽との繋がりも見えて来るような音楽です。

<11 Sumadija Kolo 2分52秒>

4曲目に戻って男性のタンブリッツァ弾き語りは、ボスニアの曲です。この盤にはもう一曲ボスニアの曲と、マケドニアが2曲、スロヴェニアとモンテネグロの曲もありますが、今回は割愛します。

<4 Sastali Se Capljinski Tatari 1分27秒>

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2021年9月 9日 (木)

セルビアの1950年代の音楽

セルビアの音楽を取り上げるのはスロヴェニアの次になりますが、先日の50年代録音のフォークウェイズ盤で出て来ていたので、数曲見てみます。放送でも言いましたが、カトリックの国クロアチアと違うのは、正教の国セルビアの音楽が、どこか東方的な雰囲気がある点だと思います。クロアチア語とセルビア語は僅かの差のようですが、文字はローマ字からキリル文字に変わります。セルビアの音源は、Ocoraのヴラフ(ワラキア)人のような少数民族の盤やバルカン・ブラスの方が目立って、大多数のセルビア人の伝統音楽自体が内戦後は分かり難くなっているようにも思いますから、こういう古い録音は50年代当時の諸々の状況も垣間見えて興味深いものがあります。
クロアチアの楽器と思っていたタンブリッツァがセルビアでも使われていて、その録音が結構あります。Songs and Dances of Yugoslaviaの2曲目からは、タンブリッツァが使われたセルビアの曲が2曲続きます。明るい音色のタンブリッツァを使っても、どこか灰暗い感じがあります。いずれかけますが、Ocoraのヴラフ(ワラキア)人の音源には、吸血鬼を追い払う笛と言うのも出てきます。どうもその世界(吸血鬼伝説の中心地としての)に引き寄せて聞いてしまう部分も無きにしも非ずですが(笑)、この機会にラテン系のヴラフとスラヴ系のセルビアの関係についても少しでも明らかに出来ればと思っています。

<2 Ja Posadih Vjenac 2分13秒>

<3 Anica Ovce _uvala 3分26秒>

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2021年9月 8日 (水)

Moj Dilbere

先日の放送でSongs and Dances of Yugoslaviaからかけた1950年代の録音のMoj Dilbereは、モスタル・セヴダ・リユニオンとエスマの歌唱で前にかけたことを、後で思い出しました。「セファルディ風にも聞こえるモイ・ディルベレと言うボスニアの美しい愛の歌で、おそらくセヴダになるのでは」どころか、セヴダリンカど真ん中の曲でした。歌手名はGirl with accordion accompanimentとあるだけで不明です。セヴダの名歌手ナダ・マムラの歌唱も上げておきます。1950年代のこのLPの解説には、セヴダやセヴダリンカの言葉はなかったです。当たり前のことなので、書かなかったのでしょうか。

<1 Moj Dilbere 2分59秒>

Moj Dilbere

Nada Mamula - Moj dilbere♫

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2021年9月 6日 (月)

ユーゴスラヴィアの1950年代初頭のアナログ音源

ゼアミdeワールド275回目の放送、日曜夜10時にありました。8日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。

今回はフォークウェイズのユーゴスラヴィアの1950年代初頭の2枚のアナログ音源から抜粋して行きます。クロアチアの音源は、Songs and Dances of Yugoslaviaに2曲、Folk Music of Yugoslaviaに1曲のみでした。クロアチアの音楽の6回目と考えていましたが、一番多いセルビアなどの音源も併せてご紹介します。

ユーゴスラヴィアの音楽と言うと、1970年代まではいわゆる「鉄のカーテン」の向こう側で、一般にはほとんど知られてなかったと思います。映画「アンダーグラウンド」などの大ヒットを受けて、90年代のユーゴ紛争前後のバルカン・ブラスの大ブレークから一気に増えて、今では東欧諸国で一番リリースが多いのではと思います。

数少ない70年代以前の貴重な記録がアメリカのフォークウェイズからアナログ盤で出ていて、それが先日のクルク島の音楽と、今回のユーゴスラヴィアの2枚のアナログ音源です。Smithsonian FolkwaysのサイトでDLかCDRで購入可能ですが、それらが今ではストリーミングでも聞けます。現在は独立したそれぞれの国の音楽が2枚に収録されています。聞いていて気が付いたのは、クロアチアの楽器と思っていたタンブリッツァがセルビアでも使われていて、その録音が結構あります。

Folk Music of Yugoslaviaの1曲目がクロアチアの曲で、Gresnica地方の非常に古い愛の歌で、男性7人女性7人の合唱で歌われます。

<1 Croatia: Love Song 2分15秒>

Songs and Dances of Yugoslaviaに入っている2曲は、ドブロヴニクの混声合唱と女声合唱で、これも現在は珍しいタイプかも知れません。クロアチア各地の色々な音源を聞いた後では、西ヨーロッパ的な音楽で逆に意外性を感じます。

<5 Ti Rasturi 1分45秒>

<6 Sitna Ki_a-Rosila 1分1秒>

クロアチアの音源は以上の3曲でした。この後はSongs and Dances of Yugoslaviaから何曲か続けます。この盤の1曲目は少しセファルディ風にも聞こえるモイ・ディルベレと言うボスニアの美しい愛の歌で、おそらくセヴダになるのではと思います。歌手名はGirl with accordion accompanimentとあるだけで不明です。

<1 Moj Dilbere 2分59秒>

2曲目からは、タンブリッツァが使われたセルビアの曲が2曲続きます。カトリックのクロアチアと違うのは、正教の国セルビアの音楽が、どこか東方的な雰囲気がある点だと思います。セルビアの音源は、オコラのヴラフ(ワラキア)人のような少数民族の盤やバルカン・ブラスの方が目立って、大多数のセルビア人の伝統音楽自体が内戦後は分かり難くなっているようにも思いますから、こういう古い録音は50年代当時の諸々の状況も垣間見えて興味深いものがあります。

<2 Ja Posadih Vjenac 2分13秒>
<3 Anica Ovce _uvala 3分26秒>

9曲目にセルビアのコロが入っています。笛とタンブリッツァの入った弦楽合奏による演奏です。

<9 Tri Putari Kolo 2分28秒>

10曲目のセルビアのコロは弦楽オーケストラによる演奏ですが、ルーマニアのホラに似た感じに聞こえる曲です。ヴァイオリンの独奏が高い音で弾く辺りがルーマニアの「ひばり」にそっくりです。

<10 Kolo 2分7秒>

11曲目のSumadija Koloもバルカンらしいコロで、アコーディオンによる演奏です。クレズマー音楽との繋がりも見えて来るような音楽です。

<11 Sumadija Kolo 2分52秒>

4曲目に戻って男性のタンブリッツァ弾き語りは、ボスニアの曲です。この盤にはもう一曲ボスニアの曲と、マケドニアが2曲、スロヴェニアとモンテネグロの曲もありますが、今回は割愛します。この曲を聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<4 Sastali Se Capljinski Tatari 1分27秒>

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2021年9月 3日 (金)

ダルマチアのOjkanje singingとクラパ

キイェヴォやリカなどのダルマチア後背地の音源をYouTubeで探しましたが、どうやら前にも上げたユネスコの1本目だけかも知れません。Ojkanjeは2声の動きがクルクともクラパとも繋がるように思います。不協和音の目立つクルクと、イタリア風で和声的なクラパ両方に繋がりが見えて、興味深い限りです。大きく声を揺らすのが特徴で、それは1本目でも聞けます。キイェヴォとリカ共にオコラのクロアチアには入っていて、放送でかけました。最後にかけたクラパの2曲、Svet Ivane 6 Moga TrogiraとCivit Mi Je U Goriはありました。資料不足で全くの想像ですが、クルクの音と繋がるような土着的な歌唱のOjkanjeの流れも汲み、クラパのルーツのカトリック教会歌の和声と洗練が加わって、クラパが生まれたのでしょうか?
 

Ojkanje singing

Švet Ivane o moga Trogira - Vinko Coce i klapa Trogir I Poljud 2006

Cvit Mi Je U Gori

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2021年9月 2日 (木)

ポタンツとラビンスキ・タナツ、「ゲオルギオスの日」の女声合唱、スラヴォニアのベチャラツ

クルクからクラパに至る流れが大体分かるオコラ盤の音源は、YouTubeでは追えそうにないので、ダルマチアの方は明日一回だけにします。昨日見つからなかったスラヴォニアのベチャラツのサンプルがありました。ボスニアのガンガとベチャラツの場合は、ガンガの歌は組織化されない音の合唱、ベチャラツは幾分西欧の音楽の影響も入った新しいポリフォニー形式と言うことでしたが、スラヴォニアのベチャラツは、スヴァトヴァツに比べると割とフリースタイルの合唱と宴会の戯歌と言う印象です。クルクとイストリアのポタンツとラビンスキ・タナツを最初に、その後、中央クロアチアの「ゲオルギオスの日」の女声合唱、ベチャラツと続けます。ラビンスキ・タナツは珍しい舞台映像です。(以下放送原稿を再度)

ダルマチア地方後背地の次は沿岸と島嶼部で、最初の29曲目は前に別な音源でかけたクルク島のソペラ二重奏のPotancuです。やはり不思議な音楽です。こちらは1968年の録音です。

<29 Potancu 1分24秒>

クルクとイストリアで4曲入っていますが、イストリアの方は32曲目のLabinski Tanacをおかけしておきます。前に他の音源で聞いた曲です。ソペラの二重奏ですが、イストリアの場合は、どこかヨーロッパの古楽に繋がるものを感じます。1973年の録音です。

<32 Labinski Tanac 1分59秒>
RKUD"Rudar"RAŠA:Labinski tanac

中央クロアチアは首都ザグレブの周辺ですから、タンブリッツァの明るい曲調がメインかと思いきや、4月23のキリスト教の祝日「ゲオルギオスの日」に歌われるトゥロポリエ地方の女声合唱と、男女の交唱Glasnics(動画無し)と言う60年代後半の珍しい音源が入っています。

<15 I Ovo Se Klajna Zeleni Juraj Kirales 46秒>

Svatovski Bećarac

Bećarac

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2021年9月 1日 (水)

スヴァトヴァツとベチャラツ

昼間店が忙しかったので、宅録も終えて夜になってからのアップです。クロアチア東部スラヴォニア地方の婚礼歌スヴァトヴァツと、その現在形とも言えるベチャラツについて調べていました。放送で言いましたが、おそらくボスニアのベチャラツとは別のようです(地理的にはスラヴォニアとボスニアは近いと思いますが)。なかなかスラヴォニアのベチャラツと思われる動画を探すのは困難なので、取り合えずスヴァトヴァツをいくつか上げておきます。古いタイプの婚礼の合唱曲スヴァトヴァツはスラヴォニアのポリフォニックな合唱の典型と言えるのではと思いますが、現在は戯歌の類のベチャラツにしばしば置き換わってきていると97年リリースのオコラ盤の解説にはありました。リリースから24年経ちますが、古い伝統の復興でしょうか、スヴァトヴァツの動画は結構あります。

Đakovčanke - Svatovac

Svatovac

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