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2021年9月 6日 (月)

ユーゴスラヴィアの1950年代初頭のアナログ音源

ゼアミdeワールド275回目の放送、日曜夜10時にありました。8日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。

今回はフォークウェイズのユーゴスラヴィアの1950年代初頭の2枚のアナログ音源から抜粋して行きます。クロアチアの音源は、Songs and Dances of Yugoslaviaに2曲、Folk Music of Yugoslaviaに1曲のみでした。クロアチアの音楽の6回目と考えていましたが、一番多いセルビアなどの音源も併せてご紹介します。

ユーゴスラヴィアの音楽と言うと、1970年代まではいわゆる「鉄のカーテン」の向こう側で、一般にはほとんど知られてなかったと思います。映画「アンダーグラウンド」などの大ヒットを受けて、90年代のユーゴ紛争前後のバルカン・ブラスの大ブレークから一気に増えて、今では東欧諸国で一番リリースが多いのではと思います。

数少ない70年代以前の貴重な記録がアメリカのフォークウェイズからアナログ盤で出ていて、それが先日のクルク島の音楽と、今回のユーゴスラヴィアの2枚のアナログ音源です。Smithsonian FolkwaysのサイトでDLかCDRで購入可能ですが、それらが今ではストリーミングでも聞けます。現在は独立したそれぞれの国の音楽が2枚に収録されています。聞いていて気が付いたのは、クロアチアの楽器と思っていたタンブリッツァがセルビアでも使われていて、その録音が結構あります。

Folk Music of Yugoslaviaの1曲目がクロアチアの曲で、Gresnica地方の非常に古い愛の歌で、男性7人女性7人の合唱で歌われます。

<1 Croatia: Love Song 2分15秒>

Songs and Dances of Yugoslaviaに入っている2曲は、ドブロヴニクの混声合唱と女声合唱で、これも現在は珍しいタイプかも知れません。クロアチア各地の色々な音源を聞いた後では、西ヨーロッパ的な音楽で逆に意外性を感じます。

<5 Ti Rasturi 1分45秒>

<6 Sitna Ki_a-Rosila 1分1秒>

クロアチアの音源は以上の3曲でした。この後はSongs and Dances of Yugoslaviaから何曲か続けます。この盤の1曲目は少しセファルディ風にも聞こえるモイ・ディルベレと言うボスニアの美しい愛の歌で、おそらくセヴダになるのではと思います。歌手名はGirl with accordion accompanimentとあるだけで不明です。

<1 Moj Dilbere 2分59秒>

2曲目からは、タンブリッツァが使われたセルビアの曲が2曲続きます。カトリックのクロアチアと違うのは、正教の国セルビアの音楽が、どこか東方的な雰囲気がある点だと思います。セルビアの音源は、オコラのヴラフ(ワラキア)人のような少数民族の盤やバルカン・ブラスの方が目立って、大多数のセルビア人の伝統音楽自体が内戦後は分かり難くなっているようにも思いますから、こういう古い録音は50年代当時の諸々の状況も垣間見えて興味深いものがあります。

<2 Ja Posadih Vjenac 2分13秒>
<3 Anica Ovce _uvala 3分26秒>

9曲目にセルビアのコロが入っています。笛とタンブリッツァの入った弦楽合奏による演奏です。

<9 Tri Putari Kolo 2分28秒>

10曲目のセルビアのコロは弦楽オーケストラによる演奏ですが、ルーマニアのホラに似た感じに聞こえる曲です。ヴァイオリンの独奏が高い音で弾く辺りがルーマニアの「ひばり」にそっくりです。

<10 Kolo 2分7秒>

11曲目のSumadija Koloもバルカンらしいコロで、アコーディオンによる演奏です。クレズマー音楽との繋がりも見えて来るような音楽です。

<11 Sumadija Kolo 2分52秒>

4曲目に戻って男性のタンブリッツァ弾き語りは、ボスニアの曲です。この盤にはもう一曲ボスニアの曲と、マケドニアが2曲、スロヴェニアとモンテネグロの曲もありますが、今回は割愛します。この曲を聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<4 Sastali Se Capljinski Tatari 1分27秒>

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