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2021年10月 4日 (月)

Buda盤でスロヴェニアからセルビアへ

ゼアミdeワールド279回目の放送、日曜夜10時にありました。6日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日はスロヴェニアの4曲のみです。このジャケットはユネスコ世界遺産のプリトヴィツェ湖群国立公園でした。放送後思い出しました。

スロヴェニアの音楽の4回目です、と言いたいところでしたが、オコラ盤は切れていてデータでも見当たらないので、フランスBudaのユーゴスラヴィアのスロヴェニア音源4曲をおかけした後、セルビアに向かいたいと思います。3月の末にマケドニアから旧ユーゴスラヴィアに入りましたので、既に半年経ちましたが、遂にセルビアで旧ユーゴの音楽巡りの締め括りです。カルスト地形と滝が写ったブダ盤のジャケットを見て、そう言えば90年代にあった音源だと思い出しました。まだユーゴ内戦の最中だったと思います。カルストと言うのは、元々スロヴェニアの地方名でもあります。現物は既に手元になくストリーミングからかけるため、詳細は不明です。CDの原題はMusique du monde : Musiques de Yougoslavieです。

スロヴェニアの音源は4曲ありまして、曲名の仏訳を訳すと1曲目が「若い女の子の窓の下」、2曲目は「お通夜の歌」のようですが、お通夜とは思えない明るく爽やかな旋律です。

<1 Sous les fenêtres des jeunes filles (Slovénie) 2分21秒>

<2 Chant pour la veillée des morts (Slovénie) 2分10秒>

スロヴェニア南東部のベラ・クライナ地方の音源が別枠で2曲あります。この地方は高級ワインで有名です。コロと女性の叙情的な歌の2曲です。

<7 Kolo de Metlika (Bela Krajina) 2分23秒>

<8 Pastirce mlado (Bela Krajina) 2分40秒>

セルビアの音源は2曲ありまして、舞曲のコロとフルーラ(おそらく縦笛)の演奏ですが、どちらも隣のルーマニアのホラに似ていて、ルーマニア南部ワラキア地方のロマ音楽がごく近くに感じます。

<11 Kolos (Serbie) 6分34秒>
<12 Frula "Flûte" (Serbie) 3分6秒>

次の13曲目はセルビア北部のヴォイヴォディナ地方の「バナートの踊り」と言う曲ですが、ハンガリー系住民が多いことで知られるこの地方は、ハンガリー平原の延長にあり、バナートとはルーマニア西部とセルビア、ハンガリーにまたがる歴史的な地方名です。

<13 Danse du Banat (Voïvodine) 3分17秒>

この盤は他にクロアチアが2曲、クロアチア東部スラヴォニアが2曲、ダルマチアが2曲、コソヴォが2曲、ボスニア・ヘルツェゴヴィナが1曲、モンテネグロが1曲、マケドニアが2曲、その他少数民族音源としてワラキア(またはヴラフ)人のコロと、ジプシーの踊りの2曲があります。90年代当時ではあり得ないほど優れたユーゴスラヴィア伝統音楽のコンピレーションですので、この機会にめぼしい音源をかけて、今回はこの盤で終えようと思います。何回か後でフランスOcoraのヴラフ(ワラキア)人とフランスChant du mondeのアルーマニア人の音源を予定していますので、同じロマンス語系統のワラキア(またはヴラフ)人のオロを聞きながら今回はお別れです。
ローマ帝国の後、バルカン半島に残ったラテン系の「飛び地」と言えば、ルーマニアが一番知られていますが、それ以外にもバルカン各地に残ったラテン系の言葉を話す少数の民族がいて、ヴラフ(ワラキア)人とアルーマニア人は特に有名です。クロアチア西部のイストリアにもIstro-roumainと言うグループがいるそうで、それは今回調べていて初めて知りました。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<20 Oro vlasko "Chant valaque" (Minorités nationales) 2分10秒>

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