アルーマニアとサラカツァニ
ARMANAMEと言うタイトルが1本目に付いていたので、アルーマニアを連想させましたが、映像に写っているのはギリシア北部ピンドゥス山脈の少数民族サラカツァニの伝統衣装を纏った少女でした。サラカツァニは言語や遊牧の伝統から見て、ギリシア語に同化したヴラフ人の末裔と言う説もあったり、ルーマニア人とアルーマニア人の学者たちは、サラカツァニとアルーマニア人の共通の起源について解き明かそうと努めてきたそうですが、ヴラフ人 は通常ギリシア語とアルマーニ語の両方を話すのに対し、サラカツァニの人々の間ではギリシア語のみを話し、お互いをはっきり区別しているそうです。サラカツァニの話すギリシア語には、現代ギリシア語には残っていない古代ギリシア語の要素が多く含まれているのもあってでしょうか、ドーリア人など古代ギリシアの先住民の末裔ではないかと言う説も出ていたようです。
このように、遊牧と衣装の類似もあるのでしょうか、混同されることも多かったようですが、音楽も似ているとすれば、ますます区別が難しいように思いました。2本目はマケドニアのアルーマニア(ヴラフ)の歌で、これはまた沁みる歌です。
ARMANAME-Hei_hei_pi_munti
Vlach Song From Macedonia
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