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2021年12月20日 (月)

東方の三博士 ルーマニアのクリスマス・キャロル

ゼアミdeワールド290回目の放送、日曜夜10時にありました。22日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。予測より時間が余りまして、最後のThe Lord Be Praisedは3回繰り返しました。これから3週間の年末年始は、ブログは飛びがちになるかも知れません。m(__)m スタジオが休みのことも多いため、年始初の当番組の放送は、9日になります。年末は29日がラストです。

ルーマニアの4回目になります。今回の放送は流れるのが19日と22日と言うことですので、ルーマニアのクリスマス音楽を取り上げたいと思います。数年前にも1曲かけましたが、ルーマニアElectrecordから出ている「ルーマニアのクリスマス・キャロル」と言う盤です。演奏はマリン・コンスタンティン指揮のマドリガル室内混声合唱団です。
2011年の統計ではルーマニア正教会が81%、プロテスタントが6.2%、カトリックが5.1%、その他となっていて、この盤に入っているのは、大多数のルーマニア正教会だけでなく、カトリックの音楽も含まれているようです。

19世紀ワラキアの作曲家アントン・パンの曲に「東方の三博士」と言う曲がありまして、ビザンツ音楽風の重厚な旋律と持続低音ドローンの入ったこの13曲目からおかけします。「東方の三博士」とは、新約聖書の『マタイによる福音書』2:1-13に出て来ますが、イエスの誕生の際にやってきて拝んだとされる東方の三賢者で、ゾロアスター教の神官との説もあります。Three Magiのマギとは、マジック(魔法)の語源でもあります。

<13 Romanian Christmas Carols ~The Three Magi 3分8秒>

先ほどの曲は正教会の音楽らしい面がありましたが、アントン・パンは一般にカトリックの宗教音楽で知られているようで、19曲目に入っている「カナン人の結婚式で」と言う曲はカトリック音楽のように聞こえます。

<19 At the Wedding of the Canaanite 2分>

個人的に注目の2曲を先にかけましたが、次にこの盤からクリスマスらしい最初の3曲を続けます。
Christ Was Born Today
Today, Christ Appeared to Us
Santa Clauss White Locks and Good Morning, Christmas Eve
の3曲です。

<1 Christ Was Born Today 59秒>
<2 Today, Christ Appeared to Us 3分26秒>
<3 Santa Clauss White Locks and Good Morning, Christmas Eve 3分22秒>

何年か前のクリスマスにかけたのが、11曲目のHere Come the Carol Singersでした。同じく短調の美しい旋律が耳に残ったのが、18曲目のDown in Bethlehemです。24曲目はルーマニアやハンガリーのクリスマス音楽コリンダの一種になるようで、曲名はCarol for Palm Sundayです。29曲目は先ほどの「東方の三博士」関連の曲で、Adoration of the Magi(東方の三博士の礼拝)と言う曲です。もし時間が余りましたら、終曲のThe Lord Be Praisedまでおかけします。これらを聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<11 Here Come the Carol Singers 55秒>
<18 Down in Bethlehem 2分40秒>
<24 Carol for Palm Sunday 2分45秒>
<29 Adoration of the Magi 1分40秒>
<32 The Lord Be Praised 1分25秒>

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