チョカリアとボチェッツ
ゲオルゲ・ザンフィルの70年代前半以前の映像があれば良いのですが、大体は「ロンリーシェパード」以降のイージーリスニングにも進出して以降のものがほとんどのようです。先日のホラ・スタッカートのようなモノクロ映像は稀なようです。今日のチョカリア(ひばり)は最近の映像でしょう。ボチェッツはエレクトレコード音源と同じかと思いましたが、アリオンから出た録音は細部が違っていて別テイクに聞こえます。(以下放送原稿を再度)
LPの頃にB面のラストに入っていたのが、余りにも有名な「ひばり」です。ルーマニア・ロマのパンフルート名人アンゲルシュ・ディニクが19世紀に作ったとされる曲で、彼の孫グリゴラシュ・ディニクもヴァイオリンの名人芸(ワン・ボウ・スタッカート)で有名なホラ・スタッカートを作っています。
<12 Gheorghe Zamfir / The Sound of the Pan-pipe ~Ciocarlia 2分51秒>
Gheorghe Zamfir - Ciocârlia -Tel Aviv.
特に注目の曲を先にご紹介したいと思いますが、B面の終わりの方に入っていたのが、セルビア東部ヴラフ人の葬儀の音楽とイメージが重なるBocet(ボチェッツ)と言う曲です。会葬者の慟哭の声まで生々しく描写した音楽です。
<11 Gheorghe Zamfir / The Sound of the Pan-pipe ~Bocet 3分9秒>
Bocet
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