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2022年1月24日 (月)

ニコラエ・ネアクシュの歌とヴァイオリン

ゼアミdeワールド294回目の放送、日曜夜10時にありました。26日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。やはりオコラ盤に入っていたニコラエ・ネアクシュの音源はYouTubeには見当たらないので、代わりに映画「ラッチョ・ドローム」の有名なラスト・シーンを入れておきました。

Latcho Drom - Balada Conducatorolui

ルーマニアの音楽の7回目になります。前回ワラキアのジプシー音楽のグループ、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスが結成されるきっかけになった仏Ocoraの「ワラキアのジプシー音楽 クレジャニ村のラウタリ」から3曲かけましたが、肝心なニコラエ・ネアクシュの歌が出てくる前で終わってしまいました。彼の演奏を中心に聞ける曲が2曲ありますので、今回は続けておかけしたいと思います。

このオコラ盤は1988年リリースで、私は六本木ウェイブのクラシックコーナーにいた1989年に社販で購入しました。この盤は2000年にタラフ・ドゥ・ハイドゥークスが初来日した頃には、既に廃盤で入手困難になっていたように記憶しています。当時だったらプレミアがついていたかも知れません(笑) ストリーミングやYouTubeにもほとんど音源が見当たりませんので、なかなか現在は聞けない貴重音源になっているようです。
この盤が何故クラシックの売り場にあったかと言いますと、オーディオ評論家の長岡鉄男氏の本でクラシックと併せてオコラの数枚が紹介されたためでしたが、クリアな録音で当時話題になったのは、まだホーミーなどの倍音唱法がほとんど知られてなかった頃に出たDavid HykesのHarmonic Choirとか、Tran Van Kheの「ヴェトナムの即興」などでした。一緒に同じオコラの「ワラキアのジプシー音楽 クレジャニ村のラウタリ」も入っていて、それ以前からルーマニア音楽好きだった私は迷わず手に入れました。私のこの番組でいつもオープニングにかけているアブドルワハブ・シャヒーディーとファラマルズ・パイヴァールなどのペルシア音楽もオコラから出ていて、この録音はLPの頃からありましたが、民族音楽の名門レーベルであるオコラから80年代にリリースされたCDの第1号でした。

では、前回尻切れになったニコラエ・ネアクシュのヴァイオリンと歌が中心の2曲目のCîntec: "Lelitã Circuimãreasã"(歌:宿屋の主人の妻)からおかけします。名物の糸弾きヴァイオリンのドイナに始まり、あの味わい深い皺がれ声の歌声が出てきます。ドイナ、クンテク(歌)、ホラが前半、後半はダンス曲のホラとスルバですが、間に「義賊のドイナ」の歌が挟まれています。

演奏者はヴァイオリンと歌のニコラエ・ネアクシュ、イオン・マノレ、ツィンバロムのドゥミトル・カクリカ・バイク、ペトレ・マノレの長老格の4人中心に、アコーディオンのサンドゥ・マリン、コントラバスのイオン・ファルカルの6人です。イオン・ファルカルは録音当時29歳で、Rînd De Horeでは笛を吹いていたので、日本では縦笛奏者としてお馴染みのゲオルゲ・ファルカルかも知れません。

<2 Cîntec: "Lelitã Circuimãreasã" 11分>

ニコラエ・ネアクシュが中心の曲は、もう一曲、CDのラストを飾るCîntec Bãtrînesc: "Sarpel"があります。先ほどの曲が11分、5曲目のこの曲は18分余りありますので、放送時間に全ては入りませんが、時間まで聞きながら今回はお別れです。Cîntec Bãtrînescとはバラードの意味で、Sarpelは蛇だそうです。後半はダンス曲のホラとブルウになります。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<5 Cîntec Bãtrînesc: "Sarpel" 18分18秒>

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