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2022年3月

2022年3月31日 (木)

赤軍合唱団、バンドゥーラ弾き語り合唱、弦楽合奏のРеве та стогне Дніпр широкий

「ドニエプルは轟き呻く」は、ソ連時代に赤軍合唱団( l'armée Rouge)が「ウクライナの詩」と言う曲名で歌っていました。これは番組でかけたのと同じシャン・デュ・モンドの音源です。1960年のパリでのライヴ録音で、指揮はボリス・アレクサンドロフです。ソ連時代はグルジアのスリコ、アルメニアのつばめと同様に各国の名歌が歌われることがあったので、これはそのウクライナ版だと思います。ドラマティックな悲愴美溢れる歌唱です。

<4 Les choeurs de l'armée Rouge a Paris ~Poème à l'Ukraine 5分44秒>

この映像では、ウクライナのバンドゥーラ弾き語りの男性が合唱しています。大勢の場合、バンドゥーラの調律は合うのだろうかと思ったりもしますが、このように大人数のバンドゥーラ弾き語りと言うのも、ウクライナではよく見かけるスタイルです。

"Реве та стогне Дніпр широкий" - Національна капела бандуристів України (2017)

このロシアのクズネツクと思しき弦楽合奏団の映像は、戦争後の3/21にアップされています。В поддержку простого украинского народа!(一般のウクライナ人を支援するために)のコメントがありました。戦争の悲しみと平和への思いをこの曲に託したい気持ちは、一般のロシア人も同じなのでしょう。楽譜が手に入れば、私らも弾いてみたいものです。

Реве та стогне Дніпр широкий - Ревёт и стонет Днепр широкий

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2022年3月30日 (水)

広きドニエプルに吹き荒ぶ嵐

ナターシャ・グジーのバンドゥーラ弾き語りですが、27日の番組でかけた「我がキエフ」は見当たりませんが、「ドニエプルは轟き呻く」の方はすぐに見つかりました。ナターシャさんの方では「広きドニエプルに吹き荒ぶ嵐」と言うタイトルになっていました。月曜にかけた合唱版とは違って静かな趣きですが、やはり非常に素晴らしい歌声です。吟遊詩人の弾き語りのスタイルが元だとすれば、こちらがオリジナルの演奏形式なのでしょう。解説によると「詩はタラス・シェフチェンコの詩集「コブザーリ」に収められている。19世紀末ごろから歌い続けられているのであろうこの歌は、今なおウクライナの人々に愛されていて、第2の国歌とも言うべき存在である。」とのこと。この曲は夥しい数の動画が、特に今回の戦争後にも上がってきていました。また明日幾つか上げる予定です。カタカナ表記ですが、月曜は急いでいて少し間違っていました。レヴェ・タ・ストーネ・ドニプル・シローキーが正しいと思います。
5年前に番組でかけたウクライナ民謡「バンドゥーラを手にすれば」と同じく「我がキエフ」も2002年の盤「セルツェ」からでした。「セルツェ(心)」は確かデビュー盤でしたが、「広きドニエプルに吹き荒ぶ嵐」も、その後の盤に入っているのかも知れないので、チェックしてみます。

"Реве та стогне Дніпр широкий" Наталія Гудзій  広きドニエプルに吹き荒ぶ嵐 ナターシャ・グジー


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2022年3月28日 (月)

Реве та стогне Дніпр широкий

ゼアミdeワールド302回目の放送、日曜夜10時にありました。30日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日のタイトルは「ドニエプルは轟き呻く」のウクライナ語表記です。同じキリル文字系ですが、iの文字があるのがロシア語と大きく違う点です。レベ・タ・ストーネ・ドニプル・シローキーとカタカナ表記するのが近いと思います。プラヤ盤で聞いたのは30年近く前ですが、今も鮮烈に覚えていた曲でした。名曲ですから、色々動画もあります。CDと同じ音源は無さそうですが、今日の一本目は近い感じです。ナターシャ・グジーさんも歌ってないか、後日探してみます。

ルーマニアの音楽の15回目として、フランスHarmonia Mundi系のQuintanaから1991年に出ていた「カルパチアの伝統音楽」を考えておりました。カルパチア山脈と言えば、ルーマニア、ウクライナ、スロヴァキア、ポーランドにまたがっていますが、この盤に入っているのは、ほとんどが西ウクライナの録音でした。

この盤の前に、痛ましい戦火が一日も早く終わることを願って、また亡くなった方々への鎮魂歌として、ウクライナの合唱などを先におかけしたいと思います。いずれもペレストロイカ後だからリリース出来た盤だと思います。
東スラヴ系のロシア、ウクライナ、ベラルーシの音楽をこの番組で取り上げたのは、5年程前になります。その時にもかけた音源ですが、フランスPlaya Soundから出ていたウクライニアン・ヴォイスから、「ドニエプルは轟き呻く」と言う合唱曲からおかけします。抑圧されたウクライナ人の悲しみを表現した19世紀の詩人シェフチェンコの詩に作曲されています。キエフの中心を流れる大河ドニエプルの轟く様が目に浮かぶような、とりわけ感動的な一曲です。

<8 Ukrainian Voices ~Le Large Dniepr Hurle Et Gemit 4分12秒>
Хор ім. Верьовки - Реве та стогне Дніпр широкий

Reve ta stohne Dnipr shyrokyy

同じ曲をソ連時代の赤軍合唱団も「ウクライナの詩」と言う曲名で歌っています。1960年のパリでのライヴ録音で、指揮はボリス・アレクサンドロフです。ソ連時代はグルジアのスリコ、アルメニアのつばめと同様に各国の名歌が歌われることがあったので、これはそのウクライナ版だと思います。こちらもドラマティックな悲愴美溢れる歌唱です。

<4 Les choeurs de l'armée Rouge a Paris ~Poème à l'Ukraine 5分44秒>

日本で活動しているバンドゥーラ弾き語りの女性歌手ナターシャ・グジーの歌は、5年前にはウクライナ民謡「バンドゥーラを手にすれば」をかけましたので、今回は同じく2002年の盤「セルツェ」から「我がキエフ」をおかけします。透き通った物悲しい歌声が余りに美しいです。バンドゥーラはウクライナの吟遊詩人が弾き語って来た小型ハープのような弦楽器です。

<1 Nataliya Gudziy 我がキエフ 4分5秒>

この後は、Quintanaの「カルパチアの伝統音楽」からおかけしますが、5年前にも取り上げた曲を今回も選んでいました。その時の解説を読み上げます。

ウクライナは広大なので、地方によって音楽もかなり違いますが、ハンガリーやルーマニアに近い西ウクライナの音楽は、これらの国の伝統音楽にかなり似通っています。フランスのQuintanaから出ていた「カルパチアの伝統音楽」から、結婚式のチャールダッシュのヴァイオリン演奏をおかけします。演奏者と曲目共にハンガリー語ですが、西ウクライナのブコヴィナ地方での録音のようです。

<5 カルパチア山脈の伝統音楽 ~Lakodalmi csardasok 4分24秒>

結婚式のチャールダッシュのヴァイオリン独奏以外のチャールダッシュやその前進の舞曲ヴェルブンコシュをかけてみたいと思いますが、その中からマジャール・ヴェルブンクという曲をどうぞ。

<15 Quintana「カルパチアの伝統音楽」 / Magyar Verbunk 2分4秒>

ヴェルブンクと言うのは、19世紀前半のハンガリー独立戦争の頃に募兵活動の中で生まれた男性の踊りで、これが基礎になってヴェルブンコシュが生まれ、更にそれが居酒屋(チャールダ)で洗練されてチャールダッシュが生まれたという経緯があります。ヴェルブンクにはヴェルブンコシュになる前の、男性の荒削りな踊りの印象が強く残っているように思います。

この盤にはユダヤの音楽も入っていましたので、次にマゼルトーフやホラなどのダンス曲をかけてみます。ハンガリー音楽のスタイルに乗せて、特徴的な哀感溢れるユダヤ・メロディがメドレーで出てきます。この曲を時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<24 Quintana「カルパチアの伝統音楽」 / Mazeltof 2分37秒>

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2022年3月25日 (金)

Les Yeux Noirsの演奏で

1992年に結成されたフランスのジプシー~クレズマー音楽グループ、レ・ズュー・ノワール(「黒い瞳」の意)の音源は、英ARC辺りのコンピレーションに入っていたでしょうか。発音の難しいフランス語のグループ名のためか、日本ではあまり知られてないようにも思いますが、凄腕のグループだと思います。日本にも来ているようです。二人のヴァイオリニスト兄弟のSlabiakと言う名前はフランス人のように見えず、どこか東方系の音に聞こえます。彼らの叔父がジャズ畑にいたとのことで、ジャンゴなどのマヌーシュ・スイングが盛んな頃に北フランスで活躍した人ではと推測しました。彼らがサニエ・ク・ズルガライとカルシュルも演奏していたのは、今回初めて知りました。どういう経緯でこの2曲を知ったのかが気になるところです。最初2本がライヴ映像、3,4本目は番組でかけたのと同じですが、もしかしたら同じ音源でしょうか。

Les Yeux Noirs - Sanie Cu Zurgalai (Live in Sydney) | Moshcam

Les Yeux Noirs - Calusul (Live in Sydney) | Moshcam

<Les Yeux Noirs / Sanie cu Zurgalai 7分30から4分>

<Les Yeux Noirs / Calusul 3分>

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2022年3月24日 (木)

イスラエル・ゾハル、テオドラ・ウングレアヌの床、Anne Nicolas

イスラエル・ゾハルのクレズマー・クラリネットでのJohnny is the Boy for Me(原曲サニエ・ク・ズルガライ)も、メドレーですが、ありました。50秒辺りからです。この人のクラリネット演奏をYouTubeで見るのは初めてですが、改めて凄い奏者だと思います。90年代にはギオラ・ファイドマンがKing of Klezmer Clarinetと呼ばれることが多かったですが、イスラエル・ゾハルの方が凄いのではと、90年頃から常々思っていました。

KLEZMER CLASSIC CLARINET VIRTUOSO ISRAEL ZOHAR klezmer classic clarinet

コマネチのチームメイトだったテオドラ・ウングレアヌの床運動にサニエ・ク・ズルガライが使われている映像と言うのは、こちらの11分頃からです。もう一曲のカルシュル共々、コマネチの演技でもあったように思いますが、YouTubeは今の所発見できておりません。

1976 Romania Gymnastics Display Comaneci Ungureanu

番組で「民謡的な味わいの歌唱をもう一曲」としておかけしたのは、こちらです。ルーマニア人の名前に見えないAnne Nicolasが、どういう歌い手なのかは残念ながら不明でした。Paul Toscanoのヴァイオリンも素晴らしいです。他にIonela Prodanの歌唱も考えていましたが、時間が足りず放送ではかけられませんでした。

<Anne Nicolas / Sanie Cu Zurgalai (feat. Paul Toscano et son orchestre) 2分8秒>

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2022年3月23日 (水)

レスポール、エディット・ピアフ、ヴァイア・コン・ディオス、イスラエル・ゾハル

エレキで有名なレスポールや、シャンソン歌手のエディット・ピアフ、ヴァイア・コン・ディオスまで歌っていたことは、今回調べて初めて知りました。いや、ピアフの歌唱だけは聞いたはずですが、コマネチの床の曲とは気づかず(笑) サニエ・ク・ズルガライはルーマニアの歌で世界に広まった例でしょう。日本で喩えればスキヤキ・ソング(上を向いて歩こう)でしょうか。フランス語タイトルのJohnny tu n'es pas un angeは、「ジョニー、あなたは天使じゃない」ですから、英訳とニュアンスが違います(笑) イスラエル・ゾハルでは見当たらなかったので、イスラエルの名歌手エステル・オファリームの歌唱を上げておきます。(以下放送原稿を再度)

サニエ・ク・ズルガライ(Sanie cu zurgălăi 鐘のあるそり)は、英訳でJohnnie is the boy for meとも呼ばれますが、これはエレキギターのレスポールを開発したレス・ポールとメアリー・フォード夫妻の1953年のカヴァーバージョンのタイトルで、歌詞内容はすっかりオリジナルとは変わっていますが、昨日のマリア・ラタレツの歌唱を元にしているようです。このレスポール版を聞いたシャンソンの大歌手エディット・ピアフがカヴァーし、80年代にはピアフの録音を聞いたヴァイア・コン・ディオスもカヴァーしています。
この歌は、盗作疑惑で作曲者のスタインとレスポールの間で法廷闘争になりましたが、スタインが最終的に勝ったそうです。これが音楽の盗作についての最初の訴訟の1つとされています。その3つの音源を続けておかけします。

<Les Paul & Mary Ford / Johnny is the Boy for Me 2分3秒>

<Édith Piaf / Johnny tu n'es pas un ange 2分11秒>

<Vaya Con Dios / Johnny 2分19秒>

私はルーマニア音楽の音源より先に、イスラエル・ゾハルのクレズマー・クラリネットの演奏で90年頃に偶然聞いた曲でした。タイトルはレスポール版と同じでした。その音源を次におかけします。

<6 Israel Zohar / Nigunim of Gold ~Johnny is the Boy for Me 1分39秒>
Johnny Is The Boy For Me-Sanie cu zurgalai

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2022年3月21日 (月)

コマネチの床運動の2曲 Sanie Cu ZurgălăiとCălușul

ゼアミdeワールド301回目の本放送、日曜夜22時にありました。23日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日はマリア・ラタレツのサニエ・ク・ズルガライだけにしておきますが、何種類も別テイクのYouTubeがあって迷いました。

ルーマニアの音楽の14回目になります。今回は何度かこの番組やゼアミブログで曲名が出てきた、コマネチの床運動の2曲を特集したいと思います。この2曲を知ったのは、1977年頃のアメリカで制作された体操選手ナディア・コマネチのドキュメンタリーで、日本語吹き替えされてNHKで放映されまして、テレビから録音したカセットをずっと保存してありました。その番組自体を流すことも可能ですが、1980年のシルヴィア・マルコヴィッチによるポルムベスクのバラーダ同様、著作権問題に抵触するようですので、控えておきます。

その2曲とは、前にトニ・イオルダッケの演奏でかけた、コミカルな味わいもあるルーマニアン・ダンスの典型のようなイメージのカルシュルとサニエ・ク・ズルガライですが、特にサニエ・ク・ズルガライ(Sanie cu zurgălăi 鐘のあるそり)は、45年以上ずっと耳に残っていた美しい短調の名旋律でした。ルーマニア民謡と書かれていることもありますが、1936年にルーマニアのユダヤ系作曲家Richard Steinによって名歌手MariaTănaseのために作曲され、ルーマニア語の歌詞はLiviu Deleanuによって書かれた当時の流行り歌と見ていいように思います。MariaTănaseはこの曲を低俗と判断したのか歌わず、1937年にSilvian FlorinとPetre Alexandruによって録音されたそうです。
最もよく知られているこの曲のオーソドックスな歌唱は、1949年に出た民謡歌手のMaria Lătărețuの歌唱ですので、まずはその音源からおかけします。

<Maria Lataretu / Sanie Cu Zurgălăi 2分18秒>
Maria Lataretu - Sanie cu zurgalai ( 1937 )

曲名で検索すると20種類近くの音源が見つかりましたが、その中からより民謡的な味わいの歌唱をもう一曲おかけします。

<Anne Nicolas / Sanie Cu Zurgalai (feat. Paul Toscano et son orchestre) 2分8秒>

この曲は、英訳でJohnnie is the boy for meとも呼ばれますが、これはエレキギターのレス・ポールを開発したレス・ポールとメアリー・フォード夫妻の1953年のカヴァーバージョンのタイトルで、歌詞内容はすっかりオリジナルとは変わっていますが、先ほどのマリア・ラタレツの歌唱を元にしているようです。このレスポール版を聞いたシャンソンの大歌手エディット・ピアフがカヴァーし、80年代にはピアフの録音を聞いたヴァイア・コン・ディオスもカヴァーしています。
この歌は、盗作疑惑で作曲者のスタインとレスポールの間で法廷闘争になりましたが、スタインが最終的に勝ったそうです。これが音楽の盗作についての最初の訴訟の1つとされています。その3つの音源を続けておかけします。

<Les Paul & Mary Ford / Johnny is the Boy for Me 2分3秒>
<Édith Piaf / Johnny tu n'es pas un ange 2分11秒>
<Vaya Con Dios / Johnny 2分19秒>

私はルーマニア音楽の音源より先に、イスラエル・ゾハルのクレズマー・クラリネットの演奏で90年頃に偶然聞いた曲でした。タイトルはレスポール版と同じでした。その音源を次におかけします。

<6 Israel Zohar / Nigunim of Gold ~Johnny is the Boy for Me 1分39秒>

フランスのジプシー~クレズマー音楽グループ、レ・ズュー・ノワール(黒い瞳)がサニエ・ク・ズルガライとカルシュルを演奏していますので、続けておかけします。

<Les Yeux Noirs / Sanie cu Zurgalai 7分30から4分>
<Les Yeux Noirs / Calusul 3分>

最近YouTubeで確認しましたが、サニエ・ク・ズルガライはコマネチのチームメイトだったテオドラ・ウングレアヌの床運動に使われている映像がありましたが、カルシュルの方はどちらも見つからずでした。1976年のモントリオール五輪でコマネチが使っていたのはアメリカのチャールストンでしたが、カルシュルも五輪後に確かにあったように思います。
Ro-Maniaと言うグループのポップなカルシュルを時間まで聞きながら今回はお別れです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<Ro-Mania / Călușul 3分46秒>

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2022年3月18日 (金)

ドブロジャのカドネアスカ

300回目が6日に放送されなかったため、その後放送が3回ありましたのでブログは6回かけられましたが、それでも残っているのがマラムレシュ、ザンフィルのムンドレレ、ドブロジャのカドネアスカ、ルステム・オルテネスク、番組でかけられませんでしたがポルムベスク・アンサンブルと5つもありまして、全ては消化できず今週を終えることになります。マラムレシュは別音源もありますし、ルステム・オルテネスクは、他のフォークダンスとの比較で取り上げようかと思います。来週はコマネチの床の2曲、再来週はカルパチアの音源で西ウクライナの小特集の予定です。その後バラーダなどでポルムベスク特集を予定しています。
黒海に近い東部のドブロジャは余り取り上げる機会がないので、今日はドブロジャにしておきます。エレクトレコード音源の曲とは違いますが、カドネアスカで踊っている映像がありました。アクセントの付け方が独特でカウントし難かったのですが、数えてみると、このダンスは2+2+2+3の9拍子のように思います。2本目が番組でかけた音源です。幾つかのダンス映像を見ていて、70年代に谷本一之さんの番組で聞いたことを思い出しました。ルーマニアの中では「南国情緒」のようなイメージの曲なのかなと思います。(以下放送原稿を再度)

FORMATIA MONDIAL DIN TULCEA CADNEASCA+PAIDUSCA Tel. 0748622375.

28曲目の黒海沿岸ドブロジャ地方のカドゥネアスカは、このアルバムで唯一のオリエンタル・ナンバー。トルコ起源の変拍子の曲を演じるのは、コンスタンツァの楽団。
とライナーノーツに書いていましたが、29曲目には先週かけたトニ・イオルダッケのジャムパラーレが入っていまして、この曲もオリエンタルと言えなくはない感じです。

<28 Cadâneasca Dreaptă Ca-N Dobrogea 2分16秒>

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2022年3月17日 (木)

タラゴトとクラリネット

クラリネットにそっくりに見えるタラゴトは、どこがどう違うのか、タラゴト(あるいはタロガト)の現物を見たことがないので、よく分かりませんが、音色はより柔らかく感じます。調べてみましたら、クラリネットのルーツは17世紀以前のフランスの古楽器シャリュモーにあるとされるのに対し、タラゴトは少なくとも15世紀に遡り、オスマン・トルコのズルナの流れを汲んでいるようですから、音色と今の形は似ていても、ルーツが全く異なるという事になります。18世紀頃まで、タラゴトはダブルリードの一種のショームで、円錐形の穴があり、キーはなかったそうです。ですからクラリネットに似た構造に、その後変わったということでしょう。タラゴトの少し末広がりの形はショームの流れを感じますから、もしかしたらクラリネットのようにパーツに分解できないのかも知れません。しかし現在のリードは、おそらくクラリネットと同じシングルリードだと思います。
ルーマニアとハンガリーのみで見られる民族クラリネットのタラゴトで特に有名な奏者が、今回番組でかけたドゥミトル・ファルカシュで、西側の英ARCなどからもCDがありました。タラゴトはルーマニアでは西部のBANAT地方で特に盛んと言うことですから、シュトロー・ヴァイオリンとエリアが近いです。ドゥミトル・ファルカシュは、もっと北のマラムレシュ出身だそうです。
動画がありましたので、番組でかけた曲の前に2本上げておきます。1本目はエネスコのルーマニア狂詩曲第1番に始まります。2本目はドイナです。(以下放送原稿を再度)

Dumitru Farcas

Dumitru Farcas - Doina

19曲目「ツァラ・モツィロール」は、ルーマニアとハンガリーの民族クラリネットのタラゴトの名手ドゥミトル・ファルカシュのソロ。柔らかいビブラートが印象的な、一種の西カルパチア民族組曲。

<19 Dumitru Fărcaş / Suită Din Țara Moților 5分41秒>

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2022年3月16日 (水)

イオン・アルベシュテアヌ

イオン・アルベシュテアヌは、ブダ盤がある通りラウタルの中でもビッグネームだと思いますので、番組一回かけようかとも考えていましたが、今回の放送でかけた2曲は、今日上げておきます。YouTubeにはAnonimとありますが、原盤解説にはIon Albesteanuと書かれています。曲の面白さではぴか一で、このコンピレーション盤のトリもアルベシュテアヌでした。1本目はルーマニア国営放送TVRのTezaur folcloric(民間伝承の宝)に出演した時のコブザ奏者との演奏で、後半は民謡歌手Valeria Peter Predescuの歌唱です。(以下放送原稿を再度)

Marin Cotoanţă, Ion Albeşteanu şi Valeria Peter Predescu, la Tezaur folcloric

14曲目「三人の番兵」、32曲目「アルネル・デ・ブルウ」はイオン・アルベシュテアヌの楽団の演奏。フランスのBudaからソロ・アルバムがあった。ロマのみで構成された楽団で、歌の名人でもあるがフィドルの合奏にも実に味がある。

<14 Ion Albesteanu / Trei Păzește 2分18秒>

<32 Ion Albesteanu / Alunelul De Brâu 1分53秒>

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2022年3月14日 (月)

Stroh Violinとホーン・ヴァイオリン

共鳴胴の代わりにラッパが付いているシュトロー・ヴァイオリンは、世界でも指折りの珍妙な楽器だと思います。実物を見た人の話では、意外に重いそうです。トランシルヴァニア辺りの楽器のイメージがありましたが、シュトロー・ヴァイオリンは電気技師John Matthias Augustus Strohによって1899年にロンドンで発明されています。ルーマニアでは特にハンガリーに跨るビホル地方で盛んに用いられ、厳密にはシュトロー・ヴァイオリンとルーマニアのホーン・ヴァイオリンは別物のようです。この楽器は、チェロやヴィオラ版もあり、YouTubeもありました。特にチェロでは大きなラッパが付くと、かなり迷惑な大きさになるようです(笑) 動画は各国の映像が色々ありますが、ルーマニア音楽の音質に近いものを上げておきます。この演奏はクレズマー寄りに聞こえます。2本目は番組でかけた音源で、ゲオルゲ・ラーダは特に有名なホーン・ヴァイオリン奏者の一人だそうです。(以下放送原稿を再度)

Violon violin trumpet trompette.Stroh violin.This is unbelievable! Hurryken Production

10曲目「ロシアの一本足ダンス」はトランシルヴァニアのザラウのアンサンブル。共鳴胴の代わりにラッパが付いたStroh Violin (vioara cu goarna)をフィーチャー。ベースラインはハンガリー色濃厚。

<10 Ensemble from Zalau, Gheorghe Rada, Stroh violin / Pe Picior Din Roșia 1分28秒>

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2022年3月11日 (金)

ベノネ・ダミアン

チョカリア(ひばり)を放送でかけたベノネ・ダミアンの動画はないか探していましたが、1938年生まれとなるとなかなか少ないようです。おそらく唯一の映像が、パンパイプのSimion Stanciuとの演奏です。チョカリアはもちろん素晴らしかったのですが、ポルムベスクのバラーダも弾いていたので、またポルムベスク特集の際に上げる予定です。2本目は番組でかけたエレクトレコード音源のベノネ・ダミアンのチョカリアです。
1955年から1969年の間、エネスク州立フィルハーモニー管弦楽団でヴァイオリニストとして活動していたり、ゲオルゲ・ニキュレスク率いるブカレストの弦楽四重奏団の一員だったこともあるそうで、クラシックの基礎がしっかりあることが、演奏だけでなくプロフィールからも分かりました。(以下放送原稿を再度)

Simion Stanciu & Benone Damian - Sirba (1972)

ルーマニアといえばナンバーワンの有名曲、「ひばり(チョカリーア)」が続く。タラフたちも十八番にしているし、北部のマラムレシュでも演奏されるほど全土に広まっているようだ。鳥の鳴き声の模倣での即興の閃きが演奏の良し悪しを左右しそう。ルーマニアの大作曲家エネスコがルーマニア狂詩曲第1番の中で使ったことも人気に拍車をかけたようだ。タラフだけでなくザンフィル他ラウタールたちは、楽器は何であれ誰もが演奏する名曲中の名曲。

<2 Benone Damian / Ciocârlia 1分33秒>

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2022年3月10日 (木)

ベスト・オブ・ルーマニアン・フォーク・ミュージック

ゼアミdeワールド300回目の本放送、水曜夜8時半にありました。13日22時と16日20時半に再放送があります。宜しければ是非お聞き下さい。今日のYouTubeはホラ・スタッカートのみにしておきます。エレクトレコードの音源は今の所見当たらないので、比較的近いイメージの演奏を上げますが、今日のはほとんどクラシック寄りの演奏です。

ルーマニアの音楽の13回目になります。今回はルーマニアElectrecordから出ているコンピレーションの国内盤「ベスト・オブ・ルーマニアン・フォーク・ミュージック」からご紹介したいと思います。アオラから2006年に出たこの盤は、私がライナーノーツを担当しました。このレーベルの国内配給は終わって既に廃盤になっていますが、おそらく現地ではオリジナル・タイトルのRomanian Folk Dancesでまだ流通しているのではと思います。
では、1曲目から抜粋で、拙稿解説を入れながら進めたいと思います。

一曲目はブカレストのフィドラー、ディニク(1889-1949)が作曲し、往年のユダヤ系名ヴァイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェッツが編曲、超絶技巧ワンボウ・スタッカート(32個位の音を一弓で小刻みに飛ばす技法)を駆使して演奏したことですっかり有名になったホラ・スタッカートに始まる。これなどはクラシックからトラッドへの逆輸入例かも知れない。合奏なので、見る者の度肝を抜くワンボウ奏法ではなく、一音一音弓を返していると思われる。

<1 Rapsodia Romana Ensemble / Hora Staccato 1分54秒>
Grigoras Dinicu - Hora Staccato (Orchestra) Romania

 次にルーマニアといえばナンバーワンの有名曲、「ひばり(チョカリーア)」が続く。タラフたちも十八番にしているし、北部のマラムレシュでも演奏されるほど全土に広まっているようだ。鳥の鳴き声の模倣での即興の閃きが演奏の良し悪しを左右しそう。ルーマニアの大作曲家エネスコがルーマニア狂詩曲第1番の中で使ったことも人気に拍車をかけたようだ。タラフだけでなくザンフィル他ラウタールたちは、楽器は何であれ誰もが演奏する名曲中の名曲。

<2 Benone Damian / Ciocârlia 1分33秒>

10曲目「ロシアの一本足ダンス」はトランシルヴァニアのザラウのアンサンブル。共鳴胴の代わりにラッパが付いたStroh Violin (vioara cu goarna)をフィーチャー。ベースラインはハンガリー色濃厚。

<10 Ensemble from Zalau, Gheorghe Rada, Stroh violin / Pe Picior Din Roșia 1分28秒>

14曲目「三人の番兵」、32曲目「アルネル・デ・ブルウ」はイオン・アルベシュテアヌの楽団の演奏。フランスのBudaからソロ・アルバムがあった。ロマのみで構成された楽団で、歌の名人でもあるがフィドルの合奏にも実に味がある。

<14 Ion Albesteanu / Trei Păzește 2分18秒>
<32 Ion Albesteanu / Alunelul De Brâu 1分53秒>

19曲目「ツァラ・モツィロール」は、ルーマニアとハンガリーの民族クラリネットのタラゴトの名手ドゥミトル・ファルカシュのソロ。柔らかいビブラートが印象的な、一種の西カルパチア民族組曲。

<19 Dumitru Fărcaş / Suită Din Țara Moților 5分41秒>

20曲目は北部の町バイア・マーレのマラムレシュ・アンサンブル。ベースラインがハンガリー的になり、寒冷の地らしく忙しなく動く。

<20 Maramuresul Ensemble from Baia Mare / Moara 1分26秒>

23曲目「美しきもの」のソリストは名手ゲオルゲ・ザンフィル。この微妙に音程が下がる吹奏は、一度聞くと忘れられない不思議な味わい。トニ・イオルダッケと同じフロリアン・エコノム・オルケストラの伴奏。

<23 Gheorghe Zamfir / Mândrele 1分50秒>

28曲目の黒海沿岸ドブロジャ地方のカドゥネアスカは、このアルバムで唯一のオリエンタル・ナンバー。トルコ起源の変拍子の曲を演じるのは、コンスタンツァの楽団。
と書いていましたが、29曲目には先週かけたトニ・イオルダッケのジャムパラーレが入っていまして、この曲もオリエンタルと言えなくはない感じです。

<28 Cadâneasca Dreaptă Ca-N Dobrogea 2分16秒>

31曲目はラドゥ・シミオン楽団の演奏。マルチインストゥルメンタリスト、イオン・ラケアヌのバグパイプをソロに迎えて、オルテニアの伝統曲を演奏。ワラキアは通常オルテニアとムンテニアに分けて呼ばれることが多い。
と書いていました。原題はRustem Oltenescとありまして、これはタラフもやっていたルステムのオルテニア版に当たるのではと思われます。

もし時間が余りましたら、モルダヴィアの北の端、スチャーヴァのチプリアン・ポルムベスク・アンサンブルの演奏で、男性がブーツを踏み鳴らし踊る18曲目までおかけします。バラーダで有名な作曲家ポルンベスクの名を冠しているアンサンブルです。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<31 Ion Laceanu / Rustem Oltenesc 1分53秒>

<18 Ciprian Porumbescu Ensemble from Suceava / Pădurețul De La Pârtești 1分4秒>

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2022年3月 9日 (水)

イオン・ドラゴイのスルバ

同じスルバを、イオン・ドラゴイが息子(おそらく)と弾いている映像と、最近の若い女性フィドラーKatia ivanが弾いている映像がありました。これは興味深いです。こういう曲の演奏を見ていつも思うのは、随分先弓で小さく弾いているなという事で、これはタラフのカリウも同じです。まぁこのめちゃくちゃ速いテンポでは、元弓で弾くのが大変なのは、ヴァイオリン経験者はお分かりかと思いますが。それとKatia ivanは随分弓を短く持っていますが、これは少し古楽風に見えます。3本目は大分前にも上げたと思いますが、この曲はタラフのカリウも弾いていたように思います。4本目も嬉しい生映像。
ルーマニアの舞曲の一つ、スルバはsârbaまたはsîrbaと表記されますが、sîrbaはモルドヴァでの綴りとのこと。長年の謎が解けました。リズムは速い8分の6か、8分の12のリズムが特徴的です。踊りはサークル、ライン、またはカップルのフォーメーションで踊られるそうです。スルバは、ルーマニアだけでなく、モルドヴァ、セルビア、ウクライナ、ハンガリー、ポーランド南部の高地民(グラル人)、アシュケナージ系ユダヤ人にも人気があり、ルーマニアの伝統音楽やユダヤ人のクレズマー音楽で今でも人気があります。スルバの名の出所のセルビアでは、そのバージョンはVlaski(ワラキア)と呼ばれるそうです。

Ion şi Georgel Drăgoi (Arhiva TVR)

Katia ivan - Sârbă lui Ion Dragoi (Live 2020)

Ion Dragoi - Suita

Ion Dragoi - Romanian Folklore

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2022年3月 7日 (月)

イオン・ドラゴイ

300回目の本放送が6日22時にある予定でしたが、メンテナンス?で22~23時に放送が止まっていたため、私の番組は放送されませんでした。300回目記念ですから9日の再放送枠だけでは寂しいので、9、13、16日の3回放送されるようにお願いしておきました。ですので、7日と9日のゼアミブログは先週十分に出来なかったイオン・ドラゴイの曲をかけたいと思います。番組でかけた5曲以外も、全てこの一本に入っています。(以下放送原稿を再度)

イオン・ドラゴイからですが、「この人は1928年モルドヴァのバカウ生まれ、60歳で亡くなった往年の名フィドラーで、東部のモルドヴァらしい心地よい快速と細かい装飾テクニックを駆使。かつモルドヴァらしい明朗快活な諧謔味と郷愁が混在。」と、ゼアミHPのコメントに書いておりました。ラウタルにはジプシー以外も多いですが、彼はジプシーかどうか不明でした。恐るべき速弾きの人ですが、タラフのカリウよりも音がきれいなように思います。ルーマニア東北部のモルダヴィア地方はモルドヴァとも呼ばれ、逆に旧ソ連のモルドヴァ共和国はモルダヴィアと呼ばれることもあったので、非常にややこしいです。
今日の音源ですが、全て現物は売り切れてないので、iPhoneからの音出しになります。イオン・ドラゴイは5曲続けておかけしますが、快活なBarladeancaと、メロディの美しいCA La Nunta La Bacau(バカウの結婚式?)に続く3曲目のSarba De La Izvoareはユダヤのクレズマーに似た感じに聞こえます。次のHangul De La Parinceaでは、タラゴトのように聞こえる管楽器との掛け合いが聞きものです。5曲目のクンテク・バトルネスクとは、タラフでも出てきた通りバラードのような意味ですが、パンパイプから入って、そこにヴァイオリンが加わったドイナに聞こえます。

<Ion Dragoi / Barladeanca 2分10秒>
<Ion Dragoi / CA La Nunta La Bacau 3分19秒>
<Ion Dragoi / Sarba De La Izvoare 2分39秒>
<Ion Dragoi / Hangul De La Parincea 1分57秒>
<Ion Dragoi / Cantec Batranesc 4分6秒>

Ion Drăgoi - Ion Drăgoi- vioară - Album Integral

00:00:00 - 00:02:11 Bârlădeanca
00:02:12 - 00:04:36 Horă de mână pe bătăi
00:04:37 - 00:06:12 Bătuta de la Nadera
00:06:13 - 00:08:27 Hora de la Măgura
00:08:28 - 00:11:06 Sârba de la Izvoare
00:11:07 - 00:13:34 Hora flăcăilor de la Livezile
00:13:35 - 00:15:44 Doină moldovenească
00:15:45 - 00:18:13 Horă moldovenească
00:18:14 - 00:20:22 Sârba bătrânilor
00:20:23 - 00:23:02 Hora de la Moinești
00:23:03 - 00:24:34 Bătuta de la Sărata
00:24:35 - 00:27:53 Ca la nuntă la Bacău
00:27:54 - 00:29:56 Bătuta de la Săncești
00:29:57 - 00:33:01 Sârbă de pe Valea Trotușului
00:33:02 - 00:34:59 Hangul de la Parincea
00:35:00 - 00:36:37 Harnică-i nevasta mea
00:36:38 - 00:37:57 Bătuta de la Măgura
00:37:58 - 00:39:36 Floricica de la Măgura
00:39:37 - 00:41:43 Dorobănțește
00:41:44 - 00:44:22 La stejar, la rădăcină
00:44:23 - 00:46:25 Jocul căiuților
00:46:26 - 00:48:28 Horă bătrânească
00:48:29 - 00:51:38 Hangul de la Nănești
00:51:39 - 00:52:50 Petreanca
00:52:51 - 00:55:13 Hora de la Tescani
00:55:14 - 00:57:03 Sârbă de brâu de la Letea
00:57:04 - 00:58:59 Breaza de la Agăș
00:59:00 - 01:00:56 Cărășelul
01:00:57 - 01:02:50 Joc de pahar
01:02:51 - 01:04:42 Țărăneasca
01:04:43 - 01:08:49 Cântec bătrânesc
01:08:50 - 01:10:40 Hora de la Luțca

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2022年3月 4日 (金)

70、80年代のイオン・ドラゴイ

イオン・ドラゴイは残り一日だけになってしまいましたが、今日は急用が出来たため、最近見つかった動画を2本だけ上げておきます。大分前(10年以上かも)に独奏をゼアミブログで上げたように思いますので、宜しければ辿ってみて下さい。80年代前半ではと思われる1本目を見ると、やはり彼らはロマかなと思うようなワイルドないでたちと、何よりエネルギッシュで素晴らしい演奏に魅了されます。2本目はザンフィルの楽団での演奏ですから、70年代でしょうか。左端のヴァイオリンがイオン・ドラゴイで、ツィンバロムはトニ・イオルダッケです。やはり当時のラウタルで、タラフのカリウに比肩しうるヴァイオリニストの筆頭だと覆います。

Tony Iordache, Ionică, Mieluţă Surdu, Ion Drăgoi (Cristi Udilă)

Gheorghe Zamfir Potpuriu de melodii

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2022年3月 3日 (木)

音楽の広場1980

1980年頃に黒柳徹子さんと芥川也寸志さんが司会をしていたNHKの音楽番組がありましたが、この映像で「音楽の広場」だったと思い出しました。当時よく見ていましたが、ツィンバロム奏者ではイオン・カリストラッケと言う人が出ていて、黒柳さんが言い難そうに発音していたのをよく覚えています(笑) 一方今日の映像は、トニ・イオルダッケとイオニカ・ミヌネ他です。当時はまだ社会主義国の時代にもかかわらず、ルーマニアの楽師が何人も来ていて、テレビに出ていたことにも驚きです。
1980年の他の番組では、音楽評論家・大木正興さんの解説でルーマニアの女流ヴァイオリニスト、シルヴィア・マルコヴィッチが出演し、ポルムベスクのバラーダも演奏していました。実はこの番組をカセットに録音していて、私の放送でかけることも可能ですが、著作権問題に抵触しそうなので、話を出すだけにする予定です。バラーダは、90年代に日本のヴァイオリニスト、天満敦子さんの演奏で一躍有名になった「望郷のバラード」のことです。83年だったと思いますが、シルヴィア・マルコヴィッチが来日し、新宿文化センターのコンサートに行きました。グラズノフのヴァイオリン協奏曲のLPが出て間もない時期でした。
7分35秒辺りからコマネチが70年代に床運動で使っていた曲カルシュル、8分42秒辺りから「ひばり」です。映像、音共に悪いですが、まだ家庭用ビデオも普及してなかった時代ですから貴重な映像です。

Toni Iordache - Ionica Minune - George Carabulea in Japonia 1980 ... clip de colectie


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2022年3月 2日 (水)

トニ・イオルダッケのホラ・スタッカート

ザンフィルと一緒に70年代に活動していたイオン・ドラゴイは動画があったので、トニ・イオルダッケもあるだろうと思って探していたら、ありました。コマネチの床運動の曲、Calusulもあれば、更に良かったのですが。グリゴラシュ・ディニクのホラ・スタッカートが途中から出てきますが、イランのサントゥールを思わせる、清冽な旋律が溢れ出るような前半の無拍の即興も素晴らしいです。
予告:何回か先で、ルーマニアだけでなく西ウクライナの音源も入っていた「カルパチアの音楽」も放送で取り上げる予定です。ルーマニア北東部のブコヴィナからルテニアの辺りです。タタール系も多いクリミアはもちろん、東や中央ウクライナとは全く異なる音文化が感じられます。

Toni Iordache Melodii de Grigoras Dinicu

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