Clara Cernatのバラーダ
ポルムベスクのバラーダ(望郷のバラード)は、最初に聞いたのが1980年のシルヴィア・マルコヴィッチだったので、いくつか見てみましたが、やはりルーマニア人の女流演奏家の情感豊かな演奏が良い様に思いました。Clara Cernatの演奏は何よりも柔らかい音色が出色で、ボウイングとフィンガリング、大きなヴィブラートが実に自然に聞こえます。シルヴィア・マルコヴィッチもこんな感じの演奏でした。他の演奏では速い部分でスラーをかけていたりするのが、音響的に面白いとは思いながらも、やはりデタシェ(一音ずつ切って弾く方法)で弾くのが、この曲には合っていると思います。
シルヴィア・マルコヴィッチについては大分前のブログに書きましたが、確か1983年の新宿文化センターでの来日公演を聞きに行きましたが、バラーダは残念ながら出てきませんでした。しかし、ブラームスの3番のソナタが特に素晴らしかったのをよく覚えています。あの曲も東欧(ハンガリー)の民族音楽の影響が感じられます。シルヴィア・マルコヴィッチは、結婚~出産後、活動している話をほとんど聞かないので、残念な限りです。
Porumbescu Balada by Clara Cernat and Thierry Huillet
| 固定リンク
「ルーマニア」カテゴリの記事
- コマネチが床に使った曲 サニエ・ク・ズルガライ(2024.04.24)
- MarmaroshとムジカーシュのSzol a kakas mar(2023.12.13)
- 44のヴァイオリン二重奏曲のフィナーレ エルデーイの踊り(2023.05.12)
- Dunántúli UgrósokとPorondos Víz Martján(2023.05.11)
- ルーマニア民族舞曲の棒踊りと足踏み踊り(2023.05.10)
「ヴァイオリン」カテゴリの記事
- バルトークの44のヴァイオリン二重奏曲のスロヴァキア民謡(2024.11.28)
- モーツァルト(カデンツァはジプシー音楽他) タラフっぽいLFAT(2024.10.25)
- モンティのチャールダーシュ Transylvanian Mountain Boys(2024.10.24)
- 若い頃のジル・アパップ(2024.10.23)
- ジル・アパップのスケルツォ・タランテラ(2024.10.21)
コメント