Stefan Ruhaのバラーダ シルヴィア・マルコヴィッチのその後
動画は見当たりませんが、やはりポルンベスクのバラーダ(望郷のバラード)でどれが一番かと言えば、Stefan Ruhaの演奏でしょう。天満さん校訂の楽譜にはない細かい装飾や重音が入って、これほどの熱い「泣き」の演奏はないように思います。1958年の録音で彼の写真入りもありましたが、6分ほどの演奏時間でした。これを2本目に、3本目はシルヴィア・マルコヴィッチのロン・ティボー・コンクールの映像です。曲はラロのスペイン交響曲。今日ぐぐって彼女はユダヤ系であることを知りました。息子のアイモ・パギン(ピアニスト)との室内楽演奏がYouTubeにも上がっていたのを今日思い出しました。曲は確かフォーレのヴァイオリン・ソナタ1番でした。現在はストラスブール(フランス)とグラーツ(オーストリア)に住んでいて、グラーツ音楽大学の教授を務めているそうです。(以下放送原稿を再度)
バラーダは日本では天満敦子さんの演奏で知られていますが、曲自体の日本初演はルーマニアの女流ヴァイオリニスト、シルヴィア・マルコヴィッチにより、1980年5月10日、NHK教育TVの午後7時30分からのコンサートで行われています。実は私はこの番組を見ておりまして、更にTVから録音もしていて、42年間そのカセットテープを保存してあります。その録音をiPhoneから音出しすることも可能ですが、著作権問題に抵触するようですので控えておきます。
代わりに本場ルーマニアの演奏家の録音がありますので、そちらをおかけします。天満さんの演奏より長く、伴奏はピアノではなく本来のオーケストラです。音源はルーマニアElectrecordのA romanian prom concertと言う盤で、演奏はEmil Simion指揮のCluj-Napoca Philharmonic OrchestraとヴァイオリニストはStefan Ruhaです。録音は1977年とあります。
<Cluj-Napoca Philharmonic Orchestra, Emil Simion, Orchestra simfonică a Filarmonicii din Cluj-Napoca / Ballad for violin and orchestra 11分16秒>
Ciprian Porumbescu - Baladă pentru vioară și orchestră
Stefan Ruha plays Balada by Porumbescu
Stefan Ruha, violin
Eva Shinka, piano
live in Leningrad, 1958
Silvia Marcovici, Concours Long-Thibaud 1969
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