ミルシテインのシャコンヌ
バッハの無伴奏ヴァイオリンで誰のものを一番聞くかと言いますと、実はナタン・ミルシテインのドイツグラモフォン盤です。2番目がエネスコ、3番目は天満さんの演奏でしょうか。先日手に入れたIrina Muresanuのシャコンヌは完璧な演奏でした。80年代のLPの頃はヘンリック・シェリングの盤が有名で、よく聞いたものです。エネスコのCDは90年代末頃になってから聞いたと思います。ナタン・ミルシテインは、レオポルト・アウアーやウジェーヌ・イザイなど、歴史的な名人に教わった人で、「イザイを通じて身につけた、歌心と美音を尊重するフランコ・ベルギー楽派の優美な演奏スタイル」と言うウィキペディアのコメントに強く同感です。
2本目のモノクロ動画は大分前から知っていましたが、1本目の1986年のラストコンサートの映像は、今回初めて見ました。当時82歳とは思えない凄い演奏で、ルーマニアシリーズの途中ですが、今日はこの2本を上げておきます。終わり間近の3声になる至難の箇所では、2本とも3連符で弾いていますが、これはミルシテインだけだと思います。残念なのは感動的なアルペジオの部分の後半で背中からの映像になっている点です。
Nathan Milstein...Last Concert...Chaconne (1986)
Bach BWV 1004 Chaconne Nathan Milstein Violin - Complete
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